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考える時

ジャッキー・チェンの映画なんか見てると、
『自分が乗っていた車が何かに激突しそうになった瞬間に、パッと飛び降りて危機を脱出する』なんて光景は、わりとあると思います。

しかし実際、ボクらの普通の生活の中で、ああいった場面に直面したとしても、飛び降りた後の自分の車が他者を傷つけてしまったり、何か物を壊してしまったり、はたまた自分の車そのものが壊れてしまったり等々、どうしたって「後先」考えて、パッと飛び降りることなんてできないものですよね。
そのまま激突。
あれくらい何振り構わずの行動って簡単にできるものではありません。

というわけで、
今とても迷っているのが、この日本を襲っている史上最悪の原子力発電所の事故からの避難です。

ちょこっとコーコク

当初は、地震被害という部分こそが一番大きなもので、可能な限り多くの人命を救うのが、最も急がねばならないことでした。
しかし、今の福島原発の状況は、非常に恐ろしい段階のようで、ほっとけばかなりの広範囲で壊滅的ダメージが予想されています。
調べれば調べるほど絶望的な気分です。
細かな技術的なことはわからないのですが、ネット上のデマや無責任発言の多くから信用できそうな話を拾い集めて、そして現実的にあり得そうなことを想像していくと、やはり本腰を入れて「避難」を意識しておいた方がいいような気がしてきています。

どうやら「冷やす」ってことが急務のようですが、テレビなど再三見ていくうちに、ヘリで上から水ぶっかけるとか、的も見えてないところに向かってホースで放水するとか、なんかとても直接的な行為であることがわかり、かえって頼りなく感じてしまいました。
素人の見立てですが、『そんなんでうまくいくもんなの?』って思いがぬぐえません。
そんな神頼み的な方法すら期待しなくてはならない段階なのかなと。

併せて感じるのはテレビ。
地震発生から一週間ですから、少しずつ落ち着くのは当然としても、この原発の方の報道はなんともルーズです。
今まさに、緊張の作業をしているって時でも、あんまりクローズアップされてこない感じがします。
それよりも、放射能は漏れていて少しずつ飛散の可能性があるが、「ただちに人体に影響を及ぼすことはない」ということで、なんだか大丈夫ですよ的なのです。
おいおい、放射能ってこの世でもトップクラスに危険なものだろと。
なんか花粉対策の話とほとんど一緒の扱いです。
夜、家に帰ってそんなテレビを見ていると、「なんか大丈夫そうだな」って気分になるのもホントですが、これやっぱりパニック抑止の為に少し情報を調整されているような気がしてなりません。

外国から見た今回の件のニュースは、チェルノブイリでの事故が比較対象とされるくらいのレベルでの扱いなんですけどね。

程度は色々でしょうけど、どのみち日本は大ピンチを迎えています。
今やっている放水作業が期待通りにうまくいっても、それは「時間稼ぎ」という意味であるとも聞きました。
相手は放射能ですから、もしも本格的に東京まで汚染が広がってしまったら、もう住むこともできなくなるってことですもんね。
自分たちの身という意味に加えて、住んでいたところから離れなくてはならないというのは、結構な決心が必要です。

テレビでやっていることを信じて、被曝してタイヘンなことになっても、今回の事故と余程の関連性を証明できなければ政府だって特別何してくれるわけではないと思います。

今「日常」と「非日常」との間を行ったり来たりしている毎日ですが、やはり一歩外に出ると「日常」をこなさないとなりません。政府が本気で「避難せよ」とでも言ってくれないと、堂々と仕事を放りだせません。
もし何もなくても、こういった不安から解放される分ありがたいところもあります。
避難訓練だったと思ってもいいです。
もうちょっと拡大した避難勧告をきっちり出してもらいたい気分です。
パニック必至ですが。

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