富士山が待っているぞ!【前編】

ボクの勝手な意見です。

健康的に日々を過ごしている人間にとって、生き物としての剛性を試されるポイントは、フルマラソンと富士山登頂の二つのFにあるのではないでしょうか。
Fはファイト。つまりこの二つは「戦いの二極点」なのです。
元気であるならば、この極点を目指すべきなのです。

サイト休眠中に昨年7月に、ボクはまず一極点を制覇する為に
富士山登頂を試みました。
この頃、ワイフがちょっとした手術をやる計画があり、その為の体力作りの意味合いもありました。なにせ富士山といえば屈指のパワースポットでもありますし、願掛けにもなりそうです。

さて、どうやったら登れるのか。
誰でも知っていることですが、5合目までは車で行くことができます。
なのでやっぱり最初は自分の車で5合目まで行くことをイメージしてみたのですが、どうも富士山レベルになると、登り5時間以上かかるみたいなので「日帰りで登るのは厳しい」ということが判断ついてきます。くたくたになった帰り道に運転するのも、しんどそうです。しかも、ハイシーズンはマイカー規制もあったりして5合目に行くことすらできない場合もあるとのこと。

いろいろと調べを進めるうちに、登山ツアーに参加して、山小屋一泊しつつ挑む方が賢明であることがわかります。いわゆる「ご来光」というものも拝めるかもしれませんし。

ツアーはいくつかあるのですが、ほぼ内容は一緒で、

東京駅、新宿駅で集合 →(バス)→ 富士山5合目 →(登山)→ 8合目あたりの山小屋で仮眠 →(登山)→  →(下山)→ 富士山5合目 →(バス)→ 近所の温泉 →(バス)→ 新宿駅、東京駅

て感じ。
何ヶ所かの登山ルートのうち「富士宮口」という一番短いルートみたいです。

今回ボクらが利用したのは、
「富士山バスツアー/富士山を歩こう」というやつです。
1000円アップでいくらか良い施設になるっぽい「白雲荘指定プラン」というのを選びました。
代金の最安日を狙い、1人9,800円。

さっさと申込みを済ませ、あとは登る準備をします。
思いつきでの挑戦でもあったので、できるだけ新規では買い物をしたくはありません。持っているもので誤魔化せるものは誤魔化して行きたいところです。

そう思って色々準備すると、「これでいいやこれでいいや」と、あまり買わないという感じになってきます。
結局、下山の時に靴に砂が入るとのことで、ズボン裾と靴の間をカバーする「レッグカバー」、夜中に登る時に使う「ヘッドランプ」、天気が怪しかったので「リュックサックカバー」、くらいです。
あとは、水、食料、缶入りの酸素などだったでしょうか。

さて当日。
残念なことにでした。それもわりかし本降り。(※今号で紹介した「谷川真理駅伝」も雨だったのですが、決して雨男ではありません。たぶんワイフの仕業です)

fuji01.jpg傘を持ちつつ新宿駅西口の集合場所で待っていると、笑うくらいデカデカと「富士山を歩こう」と書かれたバスが到着します。
いかにも「ツアー」って感じです。

fuji02.jpg一度だけ中央道のサービスアリアでの休憩を挟み、お昼前くらいには富士山5合目に到着しました。
観光地状態なので、日本一高い山に登山するという緊張感は皆無です。
ガスでもやもや。

案内の人の説明によると、
5合目の指定食堂のコインロッカーに荷物など預け、昼食を済ませて再集合、全員一緒に5合目から宿泊先である白雲荘(8合半)まで連なって登り、白雲荘で夕食そして仮眠、各自のペースで夜中に出発して、各自のペースで山頂をめざし、そして各自のペースで下山し、5合目の食堂で再集合。
というような感じのようです。

fuji03.jpgそして出発。
先頭とお尻に山岳部のバイト学生みたいのが引率してくれる感じです。
遠足状態で、もくもくと登ります。

ほんの少し登っただけで、結構疲労を感じます。
雨で足下に気を使っているということもあるでしょうが、すでに標高2500m近くなので、平地よりもずっと負担がかかっている感じですね。

ワイフなどは相当序盤からへろへろだったので、ボクらは行列の後方の常連という感じでした。

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軍隊気分で雨の中をひたすら登っていたのですが、ふいに雨雲がいなくなり、晴れ間を覗かせました。
気分がグッとよくなります。
こりゃもしかすると、「ご来光」も拝めるかも。

fuji22.jpg長時間登っていると心配なのはトイレですが、これは全く心配ありません。
頻繁に出てくる山小屋のある地点にはトイレも設置してあります。
利用料はだいたい100円で、たまに200円のとこもあり。

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もう随分と登りがキツクなってきます。
鎖が打ってあるので、それを頼りにするようなところが多くなってきます。

目標の山小屋である「白雲荘」が見えてきました。
しかし見えてから実際に辿り着くまで結構登らされます。
見えてはいるけど、なかなか近づけない感じ。

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どうにかこうにか白雲荘に到着したあたりは、
文字通りの「疲労困憊」
しかし、とんでもなく幻想的な眺望が、その疲労をねぎらってくれます。
これぞ「雲海」

そしてここで、ツアー一行は夕食のカレーライスを食べます。
運動もして、さぞかし美味しく感じるかと思いきや、
これが結構おマズ
カレーって、どんな適当に作っても一定の水準以下にはならないと思っていたのですが、さすが高地です。
なんかこの感じがかえって「山のリアル」みたいのを感じさせてくれました。
味わうよりも、食べられることへ有難いという気持ちを先行させることにしました。

ちなみにワイフは、白雲荘に到着直後は本当にグロッキー状態で、全然食欲がなく、ほとんど残してしまい、時間を経て少し元気になってきた頃、持参したカップヌードルを食べていました。
お湯は100円だったそうです。

食事が終わると、夜中の出発に向けて、みんな仮眠体勢です。
二段ベットの寝場所を与えられます。
当たり前ですが、かなり狭いところです。
寝台列車みたいな感じでしょうか。
老若男女問わず、そこで仮眠します。
ボクの隣は、40代後半くらいのおっさん三人組で、寝息が最高にうるさかったです。

で、ここらへんから、なんとなーく自覚してきたのですが、
なんかちょっと頭痛がするのです。
いわゆる高山病状態でしょうか。
この白雲荘の地点で海抜3200mです。
それから、
さっきまで止んでいた雨ですが、またシトシトと降ってきてしまったのです。

どうなる!?「ご来光」

(次号へ)

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金剛杖

意外と必需品がコレです。 要は六角に削られた木の棒。 fuji_item1.jpg 最初は、ストックでも一本買っておこうかと思い登山用品店なども巡ったのですが、「いいものは高い」という状態だったので、結局は金剛杖を買いました。 5合目で売っています。通常1000円ですが、ツアー客は900円だったかな。

この棒があるとないとでは随分と違っていたのではないかと思います。
登るにしても下るにしても非常に頼りになります。
fuji07.jpg
で、その金剛杖は、山小屋で焼印を入れてくれます。
ただ、一回200円で、おびただしい数の山小屋があり、全部押してたら結構な出費なので、ボクらは厳選した幾つかだけ押すことにしました。
まぁ記念品ですね。

食料、水、酸素

ツアーでは、出発時に500mlの水とキャンディーをくれ、山小屋に着いた段階では夕食(カレーライス)と、翌朝山頂で食べることを想定された赤飯弁当+200mlくらいの水を用意してくれます。 他は自分で持っていく必要があるのですが、やはり何よりは「水」ですね。

ボクらは2人分として、酸素が混入されているような水やスホーツドリンクの500ml×6本持っていきました。
最終的には、一人あと1本ずつ欲しいなぁみたいな消費の仕方でした。
帰り道はリュックは空ペットボトルだらけなので、つぶしやすいのがいいかもしれません。

fuji_item3.jpg
あと食料は、カップヌードル×2、お菓子など適当にパクッと食べられるものを邪魔にならない程度に持っていきました。
一番失敗はカロリーメイトでしょうか。口の中パサパサで食べる気になりません。重いけどゼリー飲料は最高。

それと、携帯酸素。
これはよくみるデカい缶のものではなく、濃縮系の小振りな缶のものがオススメです。ボクらは2人で1つしか持っていかなかったのですが、それが遠因かで、ボクは思いっきり高山病症状が出ました。
一人一個あるといいと思います。

ヘッドランプ

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夜登るので、こんなのも必要です。
手持ちのライトでもいいかもしれませんが、やっぱり両手が空いてる方が何かと助かります。
2、3,000円で、わりとちゃちい感じですが、結構頼りになるのです。

レッグカバー

fuji_item2.jpg

ズボンの裾と靴の間に砂利などが入るのを防ぐものです。
ボクの場合、シューズがミドルカットのスニーカー寄りの靴だったので、ソールにかかとのブロックがなかったので、イマイチしっくりこなかったのですが、やはり必須アイテムかと。

カメラ

持っていくのは当たり前として、なるべくコンパクトなものがいいですね。 ボクは頑張って一眼レフを持っていたのですが、雨に気をつかうは、ずっと首に下げていて疲れるは、肝心な時にはレンズが雨粒で汚れていたは、であまり良いことがありませんでした。 もちろん一眼の方がキレイな写真を撮れるのは間違いありませんが、フットワーク的な部分でも犠牲にするものは多かったように思います。 コンパクトカメラで大量撮影するのがグッドチョイス。

2008年6月号(2008年6月11日 公開)
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