830SHはもっと評価されるべきだ

先日、ひっそりとSoftBank NEW PANTONE 830SHが発表されました。

830sh.jpg

今は、各キャリアは夏モデルの発売を終え、やがて始まる冬モデルの発表会までの谷間の時期ですから、普通こういう頃にリリースされてくるのは海外モデルってことが多いのですが、今回のこれはシャープ製です。

内容をみると、なるほどひっそり発表が頷けるのですが、
今回のこの830SHは、「NEW PANTONE」のサブネームが示すとおり、1年半ほど前にSoftBankから「PANTONE携帯」としてデビューした812SHをベースに各所ブラッシュアップしてきたモデルです。
ざっくりと性能の違いを表にすると、

       
812SH 830SH
液晶 2.4インチ(QVGA)
モバイルASV液晶
2.4インチ(QVGA)
プレミアムモバイルASV液晶
アウトカメラ 200万画素CMOS MF 200万画素CMOS AF
インカメラ ×
HSDPA(3Gハイスピード対応) ×
外部メモリ microSD microSDHCも可
PCメール ×
Bluetooth ×
辞書ボタン ×
見せかけコール ×
24色 15色


といった感じになります。
液晶が少し見やすそうなものに変わり、カメラがオートフォーカスになったりしたところが大きな変更点でしょうか。
Bluetoothがなくなってしまったのは、こういった普及機としては残念極まりないです。プロファイル的に使い道の少ないとも言えますから、コストとのバランスでしたかね。時代を一歩後退してしまう感じがします。

まだ確認とれなかったのですが、812SHの大きなウィークポイントであったSAR値(電磁波の吸収比率)の高さが改善されていたら大成功なのですが、これも難しいでしょうかね。

しかしま、ボクとして買うとか買わないの選定にしてるモデルではないのですが、今回のこの「マイナーチェンジ」って考え方の部分は大賞賛したいと思います。

金型はほとんど一緒だから、製造のコストの部分ではかなり抑えされているのだと思いますが、そういったコスト的メリット云々よりも、むやみにデザインを変えてこないで内容を詰めてきたことがスバラシイです。

未だに携帯の世界はじゃんじゃんニューモデルが出てきてるわけですが、どうにもクソなのは、「前回と違う施しをすることがデザイン進化」と言わんばかりに「変える」とこです。
技術的なところは進化していることがほとんどでしょうが、デザインてところはあくまで前回と変えてるってだけのことが多く、いかにも目新しくしてるだけの軽薄さを感じます。わざと適当にして、次のモデルでまた整えてって感じのところもあるのでは。

ボクがdocomoで使った最後の携帯「SO902i」だって、問題なのは動作のスピードで、あれでもしサクサク動いてとか、液晶がキレイになってとか、あるいはあのまま防水機能やワンセグなんかが追加されたりとかするだけで、それなりに長く愛される携帯になったのではないでしょうか。
デザインだって、あの時点で目一杯チャレンジしたんだろって。

だいたい、キャリアはどこも2年程度は同じ携帯を使うことを望み、そういったプランで攻勢してるんだから、端末だって2年くらいはフルモデルチェンジしないで、じっくりと熟成していったらどうなんでしょう。買った人をバカにしてるんですよ。

新技術を入れると、まずその条件にあった配置が始まり、そしてデザインされていくのでしょうから、簡単に既存モデルの型に新技術だけを入れていくのは難しいのは想像つきます。
でも、やれよって思いませんか。

そういう想いからも、今回の830SHの一見セコイかのような手法、結果として良い例になってくれないものかと期待します。
次は液晶を大きくしたり、ガワの素材が変わってみたり、なんかそういうのもイイんじゃないかと思いますよ。

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見せかけコール

最近のシャープ端末に少しずつ搭載されている驚愕の機能「見せかけコール」ですが、この830SHにも新たに搭載されました。

説明はこうあります。
『サイドキー(音量小ボタン)を長押しすることで、あたかも電話がかかってきたように着信音を鳴らすことができます。着信音を鳴らすタイミングや着信時に表示する相手先も設定可能です。』

つまり、ウソの電話をかけてくる機能です。
なんか凄くなんですか、これ。

「あ、電話かかってきちゃった」的に、目の前の相手から自然と離れたりする為にあるわけですね。
局面によっては便利っちゃ便利なんでしようけど、こんなの後ろめたくないですかね。

または、まるでしょっちゅう人から電話があるかのように使う人も出てくるかもしれませんね。この世には忙しぶる人って意外と多いですし。

未来は、こんなのも当たり前になって、みんなイッセー尾形ばりに1人芝居うまくなってたりして。


2008年10月号(2008年10月10日 公開)
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