今日の都内某所のケンタッキーでの出来事です。
ボクはケンタッキーにおけるこのところのマイブームであるドラゴンツイスターを食していました。
すると30台半ばくらいの2人組の男が入ってきて、ボクの近くのテーブルに座ったのです。
ひとりの男は坊主頭。
もうひとりはくせっ毛でそろそろ床屋に行くべき段階のやや長髪の男です。
この時点であらためて表現するような特別な種類の人々ではありません。どこにでもいる感じです。いや、あえて言うならその坊主頭はちょっと不自然な気がしないでも。いわゆる「オシャレ坊主」でも「経済的坊主」でもなく、身なりからも坊主にするようなタイプとは思えない感じがするのです。なんか坊主だけ浮いているのです。ボクは咄嗟にあの東北新幹線内で目撃した方々を思い出しました。(※バックナンバー体験系「おだやかな顔の旅行者たち」参照) それくらい自分ではない何かの意志を嗅ぎ取れます。
そんなこと思いつつドラゴンツイスターをかじりつづけていると、にわかに驚くようなセリフがボクの耳を直撃しました。
その坊主頭は確かに言ったのです。
「今日でサナダ虫ともお別れだからな・・・」
普段たいしたことでは動揺しないボクの神経はかなり激しい高なりをみせました。
そのセリフを聞かされたくせっ毛の男はつっこみをしてジョークであったと悟らせてくれるでもなく、ただウヒヒと小さく笑ってます。
『サナダ虫!?・・・あのサナダ虫!? いるの? そこに?』
ボクの視線は悪いとは思いながらもその坊主頭の下腹部へ。
強い緊張感です。
その後ボクの期待をよそに、彼らは何やら競馬の話へ移行してしまったようで、もう二度と「サナダ虫」のことは言ってくれませんでした。
果たして彼は、このケンタッキーを出てからどこぞの病院に行ってそのサナダ虫を摘出する予定でもあったというのでしょうか。そしてその前にそのサナダ虫とのお別れの食事としてケンタッキーを選んだのでしょうか。それとも、やっぱりあの頭はお務め中の方で、サナダ虫を取り出す為に仮出所でもしてきたのでしょうか。それとも単にボクの聞き間違えだったのか。
その後ありとあらゆるケースを想像してみたのですが、何も答えらしい答えは導きだせませんでした。推測にあんまり頭を使い過ぎたせいか、その話が気持ち悪かったのか、はたまたソレと遠くない形状と思ってしまったのか、とにかくそれきりドラゴンツイスターを食べる気が失せてしまいました。