ボクは昔、ジャッキーチェンになるのが夢でした。
それはジャッキーチェンのような男になるのではなく、ジャッキーチェンそのものになりたかったのです。独自の拳法もあみ出しましたし、布団の上でバク宙の練習したりもしました。そしてそんな鍛練がジャッキー化にはつながらないと理解したのもつい最近のことです。
それくらい好きでした。
神様です。
しかし「ラッシュアワー」を最後に劇場にも行ってませんし、ビデオでも見ていません。WOWOWなんかでやってる時ちょっと眺めるくらいです。別に嫌いになったわけではないのですが、もうかつてのジャッキーチェンを見ることができなくなってしまったのがツライのです。初恋の人が老けてしまったような気分で、見ないでおきたいという心境なのです。
ハリウッドで人気出てきたという話も聞いていますし、アメリカ人がジャッキーチェンのアクションに驚いているという記事なんかも読みました。しかししかしジャッキーチェンが最もジャッキーチェンらしくいたのは「ドラゴンロード(1982)」あたりから、ぎりぎり「ポリスストーリー3(1992)」までの10年くらいでしょう。それ以前は「拳」もので別感覚では楽しめますが、アクションは結構のどかな感じです。で、それ以降の方はアクションにも段々スピードがなくなってしまい、迫力が落ちていきます。(1994年の「酔拳2」だけはちょっと好き)
体が資本の俳優ですから仕方のないことですが、あれくらいイヤミなくアクションする人は今後なかなか出てこないでしょう。同じように動ければイイってもんじゃありません。
そんなジャッキーチェンが最近、ハリウッドの殿堂入りを果たしました。ロスのチャイニーズシアター前に手形のブロンズを埋め込んだのです。むかーし行ったことありますが、確かにジャッキーチェンの手形がなくて忸怩たる思いをした記憶があります。
念願のハリウッドスターの仲間入りですから、そりゃあ嬉しいでしょうね。
ボクも嬉しいです。
もっともっと若い時に注目されてたらシュワルツェネガーなんて「アクションスター」とは呼ばれてなかったかもしれませんよ。
と、そんなニュースを見た数日後、今度はこんな記事を見ました。
もう48歳になりましたか。
スポーツ選手でも48まで現役ってちょっと思い浮かばないですね。(プロレスくらいかな)
動けなくなったのは明白で、今後いかにして「演技派」に転向するかがポイントでなんでしょうが、そこまで演技では通用しなさそうでし・・・
ここから5、6年ほど姿くらまして、ちょっと色落ししてからハリウッドで悪役デビューでもするのが一番いいんじゃないですかね。ありがちですけど。
でも、例えば70歳くらいで、70歳とは思えぬ動きでアクションやってみせてくれるのが一番嬉しいなぁ。
さて、
上述した「ポリスストーリー3」の後のやった「シティハンター」という映画があったのを知ってる方いるでしょうか。
週刊ジャンプでやってた同名マンガの映画化で後藤久美子なんかと共演してたやつです。ボクはこの映画こそがジャッキーチェンのピークの終わりを告げる映画であったと思っていて、それはそれはつまらない映画でした。内容も原作とはかなり掛け離れていましたし。
で、この映画は日本で撮影されていたのですが、実はボクはこの頃エキストラの事務所に所属していて、この「シティハンター」の撮影にもエキストラとして何度も参加しました。神様ジャッキーチェンの映画なわけですから、それはそれは嬉しくて、夢のような期間でした。その時もちろん生ジャッキーも見ています。生マースも。マースってわかります?
とにかく印象に残っているのは、撮影中結構大胆にスタントマン使ってること。ホントところどころしか本人はカメラ前に立たないのです。同じ衣装着たのが現場をウロウロしているのです。
殺陣のシーンも随分スローリーな感じで全然迫力ないのが印象的でした。それまで映画館で見てたアクションとはまるで別物。あれでも効果音いれたら迫力出るのかなぁなんて知人と話していました。もちろんこれは「シティハンター」だから例外だったのかもしれませんが、やっぱり現実的にも、加齢は進んでいるんだなぁと思ったものでした。
戻せるものならって感じですね。