昨年末に開催したしりとり大会「S-1グランプリ」で、最後の最後に登場したラッキーワードの「マカロニほうれん荘」について。
10点の高得点に設定してあったので、想像はつくと思いますが、ボクはこのマンガに格別の思い入れがあります。
1977年〜1979年、週刊少年チャンピオンで連載されていたこの伝説のマンガは単行本にして全9巻しかありません。たったの2年間です。それでも当時小学校一年のボクの脳にはかなり強い衝撃を残しました。
内容は、ほうれん荘というアパートに下宿する沖田そうじという善良な高校生と、そのそうじの元に勝手に居候をはじめる万年落第生の「トシちゃん」こと膝方歳三、「きんどーさん(自称は『きんどーちゃん』)」こと金藤日陽の2人が巻き起こす破天荒なギャグマンガです。一応学園ものとして設定をおいていますが、そんなの関係なく、無茶苦茶なストーリーを展開していきます。
ま、今どき「ギャグマンガ」なんて表現すると、それだけで笑いの質を疑われかねないのですが、そういうのがが最もそれらしい時代でもあり、そう呼ぶに値するマンガだったのです。
このマンガの凄みというのは説明がとても困難です。とにかく自身の頭の中でリズムよく展開させていくのが一番正しい読み方なので、他人様が「これこれこうでこんなにおもしろいんだよ」なんて言い出したら、それこそ一瞬にしてチープなものに化けてしまうのです。「トシちゃん感激!!」「あらあら、あたしはきんどーちゃん」「いーかげんにしてください!!」だとか頻発するフレーズも当然いくつかあるのですが、これらを具体的に口にしてみると、どれも想像以上にお寒い響きで、どんなに色々言い比べてみても、ほとんど絶対的にしっくりきません。
つまり、マカロニほうれん荘内のリズムというのは実現不可能な「亜空間的笑い」なのです。
ちょっと脱線しつつ、ボクの定義するところの「亜空間的笑い」について解説を。
一番簡単な例は外国の映画です。「スターウォーズ」でも「ハリーポッター」でも何でもいいのですが、ボクを含めてほとんどの人は字幕でその映画を理解してますよね。もちろん簡単な英語はヒヤリングできますが、ちょっとベラベラ喋り出すと字幕読まなければ何をしゃべっているかわかりません。つまり多くの日本人は外国映画に出てる役者の、うまいだとか下手だとかの感想は表情を含めたその雰囲気とセリフのもつ音で判断してたりします。ホントはセリフが下手でどうしようもない役者なのかもしれないのにそれに気付かないで楽しめるのです。リズミカルに英語の音を耳で聞いて、同時にそれに該当する字幕を目で読んで、頭のなかで一番具合のいいリズムで置き換えて理解しているのです。そんなことわかってると言われちゃいそうですが、これは日本語字幕を楽しむ日本人だけが得られる特殊な効果でもあるのです。つまり「理解できる具体的なセリフの音=日本語」が直接耳に届かないことによって、本来役者が放つ具体的なニュアンスよりもより自分好みにとらえることができ、その延長には英語を完全に聞ける連中よりも大きく楽しめる可能性すら出てくるのです。そして、この楽しみで一番恩恵があるのは、より具体的なものに影響を受けやすい「笑い」なのです。映画館の字幕ではおかしかったフレーズもテレビ放映の吹き替えになると、声優のせいでおかしくなくなったってことはありませんか。
多かれ少なかれマンガが小説には「亜空間的趣」があるものです。小説がテレビドラマ化されて想像していたものと違った雰囲気のものになっている、なんてことはよくありますよね。どんな小説やマンガも具体的になれば少しは幻滅させられるものです。
マカロニほうれん荘の場合、アニメ化はされませんでした。それはアニメ企画を起こす人は当然マカロニほうれん荘を好きな人でしょうから、具現化することが愚かなことであることがわかっているのです。(3DOという幻のゲーム機で無謀にもゲーム化され、吉本の芸人がアフレコしたりしたこともあるのですが、もちろんこれは愚かです)
現実を超え、頭の中を究極のリズムで突っ走ったマンガだったのです。
ここでボクは「読め」とは言いたくありません。
小学校1年2年と狂ったように読み返したバイブル的マンガで、今でも2、3年に一度は読み返したりします。もちろん今読むと風化してしまっている内容も多いのですが、骨格は当時のままで、相変わらずのマイベスト1です。これを熟読されるとヨネゲノムを解析されるような気恥ずかしさがあるのですが、おもしろいものに飢えている人は良かったらどうぞ。(万が一読むにしても、豪華愛蔵版はダメよ。あくまでも単行本版ね)
「マカロニほうれん荘」と「がきデカ」があれば、マンガ上での「笑術」の基本はすべて網羅していると言っていいでしょう。あのヒッチコックがサスペンスの方式をすべてやり尽くしたと言われているのと同じように、あとはすべてその応用なのです
大丈夫っ♪
辛口批評も気にしませんとも~
誰がどう感じようともそれは自由ですし、私は私なりに好きってだけですから。それと、好きではあってもここはちょっと許せんって部分もあったりしますので。楽しみにしています。
終盤の雑さは許したとしも、「マカロニ2」の方はちょっとしんどかったです。
今でもアレは開く気になれません。なんか悲しくて。
そういえば、江口寿史も燃え尽きたクチですよね。
(イラストは描いてましたけど)
近い将来、YJマンガ夜話のシリーズで「ワンピース」のことを書こうと思っているのですが、なんかそれ書いたら、あやなさんに嫌われそうです。
ここにこんなログがあったのを今発見しました~
マカロニほうれん荘が小学一年生のときとわっっっっ
yoneさんお若いっっっ(笑)
私は高校生くらいのときだったような気がする~(爆)
その頃ひそかに漫画家なぞ目指しておりまして、一応少女漫画家のアシさんなんかしてまして、当時の漫画はかなり網羅しましたともっ♪
マカロニに関する記述はyoneさんが見事に解析されてますので、私からは何も言うことはありません。
感じたことはまさにその通りっ。
あの笑いは説明してわかってもらえるようなものではないんですよね。
しかも、読んでもわからない人もいるかも知れません。
ただ、最後のほうで作者さんが相当にお疲れだったようで、最終回なぞ絵があまりにも汚く、ヘンといえばヘンな終わり方をしていたのが残念でした。
「ストップひばりくん」って漫画もご存知でしょうか?
あれも相当に入れ込んだんだけどやはり作者が途中でお疲れになってしまいました。(実際に幻覚見ちゃうほどの精神疾患にかかられてたようです。)
あまりになつかし~話題だったのでとてもうれしかったです。
ちなみに最近入れ込んでる漫画といえば「ワンピース」と「NARUTO」です。(少年漫画ばかりだな~(笑))
ありがとうございます。
面白かった
( 。・ω・)vぶい
( )
/ \ (・∀・)(・ω・)(Д・)今度もよろしくだこらぁ!!!
(^Θ^)/あらあら私は、きんどーちゃん!!!