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湯探訪湯探訪10「大江戸温泉物語」

2003年4月21日

お台場に2003年3月1日にOPENした温泉施設です。
その名も「大江戸温泉物語」。
場所は新交通ゆりかもめ「テレコムセンター」の真ん前、すぐわかります。(辺りはまだ殺風景ですし)
その名前のとおり、江戸を意識した作りの建物となっています。雑誌なんかのふれこみですと「お風呂のテーマパーク」だとか。何やら金がかかっていそうですし、金がかかりそうです。

建物入口は広々ととってあり、どことなく地方の老舗温泉旅館のムード。従業員もかなりいます。入ってすぐに(100円返却型)下駄箱が無数にあり、靴を入れた際のキーは受付へ預けることになっています。そして、受付で入場料を払うと、館内を徘徊する為の「浴衣」を選ばされます。15種類の中から選ぶわけですが、実際男女モデルの違いやらで、7、8種類が選択の幅でしょうか。そして選んだ浴衣を越後屋なる施設で受け取ります。ここでまた帯の色を選ばされます。

そして更衣室。
ここ大江戸温泉物語は、とにかく浴衣に着替えないことには自由になりません。普段着のまま入る入口は無しです。


→これをチョイスささっと浴衣に着替えて、内部に進入しました。
すると、広がっていたのは、笑っちゃうほどの「お江戸」です。縁日的風合い。駄菓子屋、お好み焼き屋、たこ焼き屋、そば屋、寿司屋、おにぎり屋、アイス屋・・・いろいろとやってます。もちろんそれらはみんな江戸スパイスの効いた店でです。そして、浴衣たちがそれらのお店に群がっています。

館内をウロウロと徘徊してみると、とにかく食べ物屋はいろいろと充実しているように思いました。前述のような露天風のお店から居酒屋、割烹、セルフサービス系食堂など、いろんなパターンであちこちあります。値段は普通に「高い」です。ちなみに館内では現金を使うところはほとんどなく、すべて「通行手形」と称するロッカーキーで飲み食いすることができ、帰宅時に精算するという方式です。


→なぜかある伊吹吾郎の看板を気にしつつ、ようやくお風呂です。
まずは足湯ゾーンに行ってみました。これは室外にある施設で、浴衣のまま入ることができます。(足だけだから当たり前か) 外へ出るところで上着とサンダルを借り、外に出ると、川のように蛇行した「湯」があります。歩けということですね。
そして入湯・・・うっ!!
足湯の床面には大小の砂利石によるボコボコが設置してあり、かなり痛いです。足の裏が痛いのは何かしら不健康の証なのかもしれませんが、ここを歩く人々、ほとんどもがいてます。こりゃたまらんということで、結局最後まで踏破することはできず、そこらのベンチでゆっくりとしていました。
気持ちいいかと聞かれると気持ち良いわと答えるけれど、物凄い快感があるというほどのものでもない、という感じでしょうか。気候のいい時に、仲間と無駄話しながらつかるのが一番ですね。

メインのメイン。内湯に行きました。
脱衣所に行くと、いわゆる普通の男湯の脱衣所です。ここのロッカーだけはなぜか現金で100円持っていなければ使えません。持っていなければ、浴衣に着替えたメインのロッカーにお金取りに行くか、男湯脱衣所受付けにいるおじさんに100円借りる手続きをするかしないといけません。100円というのが道具の役割しかしていないのなら、もっとうまい方法なかったんですかね。
で、入ってみるわけですが、いきなり何となくつまらない感じが漂っています。清潔感があって、広々としているのですが、なんかときめかせない。レイアウトの問題か。
まず目に付く位置にやぐら付きのいかにも別格の風呂があります。これがまんま「大江戸温泉」です。一応天然だそうで、早速チェック。高めの位置に配置された檜風呂は無論気持ちのいいものですが、温泉パワーはやや希薄です。つかっているうちに唇に付いた跳ね返りを、それとはなしに味わってみると、これが「しよっぱい」。(飲めませんの注意書きはあり) 効能があるのかないのか。ありがたや。
そのメイン大江戸温泉の周囲には、何の違いがあるのかよくわからない中浴場が3つほどあります。窓際にある百人風呂というところは妙にヌルめでした。他に「ぬる湯」というのがあるにもかかわらず。ジェットの類いはかなり控えめで、隅っこの方に4人分くらいあるだけみたいです。他に泡ものは見当たりません。
お次は露天。
真四角の敷地に大きい岩風呂が二つ配置してあります。岩壁調にデコレーションしてある壁からは滝があります。まぁ開放的とは言い難いのですが、悪くもありません。岩風呂にやや深めの浴槽が印象的でした。
そして、室内に戻ってサウナ。
これがビックリ。スーパー銭湯や健康ランドの類いでテレビが付いてないところは久しぶりです。どうしてなんでしょう。江戸だから? それから、定番のスチームサウナもありません。(女湯のみあり)

備品については、さすがに健康ランド級のお風呂なので、シャンプー、リンス(別々)、ボディソープ、歯ブラシ、ひげそり、ドライヤー、タオル大小・・・と、何の不便もなく揃っています。

さて、ついでに休憩室のことを。
ここが一番素晴らしい。大量に用意されたリラックスチェアには、飛行機のビジネスシートの如く一つ一つ専用の小型テレビが付いていてます。これは快適。風呂上がりには間違いなく睡魔が襲ってくるでしょう。

さて、総括。
風呂だけに着目すると全然ダメです。前回の「お風呂の王様・志木店」の半分も楽しめません。結局ここは毛色の違う健康ランドということです。ムームーの代わりに浴衣を着せているだけ。ただ、設備は若者向けにシフトしてあるので健康ランドのようなお達者感を感じさせません。カラオケがスナックにしかなかった時代の「私だって歌いたい」という若者たちの渇望感が今日のカラオケ産業のはじまりであったように、「私だってお風呂入って、飲んで、寝て、そしてまたお風呂入りたい」という素直な願望をファッショナブルに実現する為に出現したのがここ「大江戸温物語」なのかもしれません。夕方からのナイター料金「1900円」で入ったボクとしては、風呂のイマイチ感があったとしても、そんなに大きな不満にはならなかったのですが、これが通常の「2700円」だったとしたらどう思ったかはわかりません。それくらいのものです。
女湯の敷地も大きかったり、女性だけの休憩室があったり、と女の人はもっともっと評価するのではないでしょうか。そのせいか実際に若い女の子がたくさん来ていましたし。そういう観点から、「もし透明人間になったら迷わずここに行くべきだ」ということだけは言い切ってしまっていいのではないでしょうか。

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