場所は東京ドーム脇ですが、一応は温泉とのこと。悲鳴の騒音問題でお馴染の「サンダードルフィン」(ジェットコースター)が通過する穴の開いているビル「LaQua (ラクーア)」内にあります。
エレベーターがフロントのある6Fで開くと、なにやらリッチな雰囲気に包まれます。さすがOPENしたて。
靴を脱ぎ下駄箱ロッカーを経由して、フロントへ行ってみると、そこはまさにシティホテル風たたずまい。受付けの人はほとんどホテルマンです。実際「チェックイン」という表現もつかっていますし。
早速入場料を、と思ったら、ここの支払いはすべて後払いということらしく、リストバンドと室内着交換の札のようなものだけもらい、中に通されました。
ここラクーアのプチ目玉として、ヒーリングバーデというのがあるのですが、入館料の2300円の他に300円かかることなっています。「バーデ」とは何ぞやという人も多いかと思いますが、どうも一般的には水着などで健康的に混浴できる施設をこう呼んでいるところが多いようなのですね。ここの場合は水着ではなく専用の室内着で、しかも水自体に浸かるところはなく「低温サウナ」という形態の癒しスペースです。
せっかくなので、その「ヒーリングバーデ」も軽く行ってみました。
ロッカーのキーの役割のリストバンドは電磁式(かな?)のようなもので、近づけるとロックがONOFFされます。ちょっと見かけない設備ですね。これは金かかってる。
で早速、与えられたヒーリングバーデ専用の服に着替え、階段で2フロアほどあがったところにあるバーデエリアへ行ってみました。扉を開けるとムワッと蒸し暑い感じです。どこ風でしょうか。南国というか、オリエンタルというか、とにかくデタラメなくらい良いとこ取りの無国籍ゾーンです。薄暗い癒しっぽい色調で構成された部屋の中央にはプールもあったりします。しかし、このプールはあくまで癒しの小道具であって実際に泳ぐことは許されてはいませんが。
エリア全体の敷地はさほど広くはないのかもしれませんが、実に細々と部屋や休憩エリアが用意されていて、なかなか好奇心をくすぐる作りです。ここは男女一緒にいられるところなので、どうもカップルの姿も目に付きますね。思えば、サウナ内部で女の人に遭遇したりするのは珍しい現象です。
癒しとか言う言葉のいかがわしさに辟易している人も、そこらへんで10分も横になっていればこういうエリアの存在価値を見つけられるかもしれません。マッサージチェアも無料で使えるので300円は無難かも。
さて、メインの湯へ。
男湯にあるのは、内湯、露天、ジェット系バス、サウナ、スチームサウナと、かなりノーマルなラインナップです。しかし、ひとつひとつの風呂の配置や、壁などの置き方が工夫されており、結構変化に富んだ印象を与えています。「死角」を意図的につくっているようで、意外と落ち着くのです。
主役の天然温泉も室内の大浴場、露天の岩風呂、檜風呂と、ふんだんに使われていて、「大江戸温泉物語」よりも湯量がありそうです。ちなみにここもまたしょっぱい湯でした。肌触りなどについては、もちろん単なる湯よりも気持ちいいのですが、前回お伝えした「平湯」とかの温泉とは比べてはいけないレベルですね。東京湾の水を温め直したなんて言ったら怒られるかもしれませんが、まぁ都内で出てくるのはこんなもんかなという感じです。
露天はほとんど屋根はふさがっています。箱庭のような作りで、ちょっと人工度が強いかもしれません。ま、東京の真ん中ですからね。
サウナ類は入口に自由に使っていていいタオルが用意されていて、清潔感がありました。ドライの方は100度級と80度級とあり、別でスチームもあります。これらのサウナ室内部にはそれぞれ山小屋のようなものをモチーフにした作りとなっているようで、なかなか凝っていました。(なぜか巨人選手のバットが飾ってあったりしましたが)
シャンプー、リンス、ボディソープなんかの設備ももちろん、ひげそり、歯ブラシ、ドライヤー、綿棒・・・ジャンルとして健康ランドなので不備はありません。それどころかカネボウや資生堂などのメジャーメーカーの商品が使われています。ホントに着替えだけでOKです。着替え忘れたとしても、LaQua内にユニクロだってありましたし、このスパの中でも自販で買えます。
それから、湯以外の施設も相当充実していました。
大江戸温泉物語同様に、一脚ごと液晶テレビのあるチェアがずらりと並んだ休憩所は時を忘れて休憩してしまいますし、バー、居酒屋、マッサージ屋、美容院なども入っています。ミニシアターのような構造になっているところもあり、定期的に映画などを上映しているようです。
どうしても大江戸温泉物語と比べてしまうのですが、こちらラクーアは随分と都会派という感じで、「できる男できる女が、仕事帰りにリラックスしちゃう」みたいなのがテーマにつくられたような気がします。ま、実際はそんなエグゼクティブな人ばかりではありませんがね。値段からしての設備は妥当というところかもしれません。安くはないですが、それなりのものはありました。とにかく今のうちはキレイなので清潔感も満点です。お風呂の面白味や、お湯の気持ち良さだけを求めたら他をあたった方が安く済みそうですが、とにかくボーとしながらリチャージしたいという人には最高の設備が揃っているのでは。
不満としては深夜料金適用の時間。深夜0時を超えて滞在していると「1800円」加算されます。この深夜0時というのがちょっと早いです。11時台には出る準備をしなくてはならないというのはちょっと慌ただしい気がしました。9時くらいから来る人がゆっくりするにはせめて1時までは通常料金であってほしいです。ボクの行った時も11時40分くらいからチェックアウトの為の行列ができていました。つーか時間制にしてくれた方がいいのに。
ボクの行った日はドームで巨人戦もなかったので、比較的空いていたのではないかと思います。通常あそこまで快適かどうか。東京ウォーカー系の雑誌では頻繁に取り上げられているので、週末などの混雑は必至でしょう。
最後に一言。
『休憩所のおみやげ売り場に巨人グッズを置くのはヤメてくれ』