PRIDE GP2003 決勝です。
またまた凄い大会になりました。
代表的なカードだけ感想を。
■第2試合 ミドル級GP準決勝第1試合 ○クイントン・ランペイジ・ジャクソン vs ×チャック・リデル 2R TKO
序盤はほとんどボクシング状態。進むにつれジャクソンのパンチがヒットし始めるのですが、当りが浅いのか、リデルがタフなのか、簡単には倒れません。2ラウンド、ジャクソンがリデルをテイクダウンしてからは、ボディへの一点集中攻撃です。あれくらいしつこく同じ箇所を攻めるというのは、ありそうでなかなか見ないシーンですね。実際とても効果的でした。
難敵リデルでしたが、終わってみればジャクソンが圧倒的だったと言ってもいいかもしれません。
■第3試合 ミドル級GP準決勝第2試合 ×吉田秀彦 vs ○ヴァンダレイ・シウバ 判定
結論から言うと、吉田大善戦という内容でしょうか。ボクは世の中以上にそう思いました。KO負けすると思ってたわけですし。
シウバは予想よりも遥かに自制する戦い方でした。ほとんど前には出られません。この後にやったジャクソン戦の動きと比較してみても、吉田のグランド技術への警戒は相当なものだったと言えるでしょう。その間合いのせいか、顔を傷つけるようなパンチは打てても腰の入ったKOをとれるパンチはほとんど入れられてませんでした。この点はある意味での吉田の貫禄勝ち。しかし問題は、その空間を感じていたのは、シウバの方だけでなかったこと。吉田は試合が進むにつれ、シウバを捕らえるという作業の警戒さが増していった感じでした。打撃を浴び続けたことがその要因といえるでしょうが、後半に行くにしたがって、吉田の勝機がどんどんなくなっていく感じがしました。あのまま3ラウンドがあったら、吉田はもっとちゃんと負けていたかもしれません。
試合終盤マウントをひっくり返す吉田の技量はさすがのものもありましたが、やはり全体的にパワーという部分で劣っていた感じですね。でも、それ以上に、シウバがグランドでの完全な吉田ポジションから「しのぐ」力があることに驚きました。
しかし緊張感あるいい試合でした。思えば開始早々、吉田がシウバをテイクダウンできたシーンが最大のチャンスだったのですが、あのまま料理するにはシウバのイキが良過ぎたわけです。
■第6試合 ○桜庭和志 vs ×ケビン・ランデルマン 3R 腕ひしぎ逆十字固め
久しぶりの桜庭の完勝。そういえば桜庭ってこういう勝ち方するなぁと記憶がフラッシュバックしてきました。見事です。
ゴング直後、ランデルマンがもっともっと突っ込んでくるかとも思ったのですが、意外とみてきました。ジャクソン敗戦あたりからの傾向でしょうか。結構丁寧に桜庭を攻めていました。相変わらずガードの低い桜庭はなんやかんやとパンチを食らってしまっています。2ラウンド、ランデルマンのカウンターにより桜庭は大きなダメージを負います。あの時、ランデルマンが追撃する手を休めなかったら、あのまま桜庭はKO負けしていたでしょう。それくらいの大チャンスでした。逆いうと、あの場面を乗り切った桜庭に今夜の運があったのかもしれません。ランデルマンは愚かでしたが、桜庭はこの勝利を厄落としにして、もう一度最前線まできてほしいですね。シウバシウバ言わずに。
■セミファイナル ヘビー級暫定王者決定戦 ×ミルコ・クロコップ vs ○アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ 2R 腕ひしぎ逆十字固め
凄い試合でした。
今年のベストバウトかもしれません。両者とも力は出したと思います。ああすれば結果が変わったとか思わせないくらいの名勝負です。
開始早々ただならぬ緊張感がリングを支配していました。ミルコを軸に左周りでノゲイラが距離をつめ、予想通り半分玉砕状態でミルコに抱きつきにいきます。引き込むように倒れ込み、得意の体勢にはなりますが、ミルコはまだギュンギュン動けるので、展開なく逃げられてしまいます。で、再びスタンド状態になってからは、ほとんどミルコペース。半分サンドバックで、いつKOで終わってもおかしくありません。しかし、やはりノゲイラの打たれ強さは並ではないようです。グラグラしながらも持ち堪えてしまうのです。2ラウンド、ついにノゲイラはミルコをテイクダウンすることに成功し、マンウトポジションでのパンチ攻撃となります。ミルコがシウバとやった時もここまで顔にパンチもらうシーンは拝めませんでした。そして、ノゲイラが腕を取りはじめたあたりで、ミルコは強引に脱出をはかり体勢を動かしました。ところがところがこの体勢が崩れる中、ノゲイラはミルコの右腕を離しません。そして渾身の腕ひしぎ。ミルコはついにタップしてしまいました。
グランド技術のトップ級ならではの芸術的なフィニッシュでした。素晴らしい。やはりノゲイラは最強を名乗っていい選手のひとりです。
もうダメかなと思った頃の逆転勝利。ノゲイラがボブサップを仕留めた試合を思い出しました。これで次回はヒョードルとの再戦が濃厚になったようですので、ミルコvsヒョードルは文字通り「夢」ということですね。やはり順番が逆だったな。
■PRIDE-GP ミドル級GP決勝戦 ×クイントン・ランペイジ・ジャクソン vs ○ヴァンダレイ・シウバ 1R TKO
ようやく実現した好カードです。お互いの手負い状態もまぁイーブンに近い状態ですね。
序盤、シウバをテイクダウンしたジャクソンは、リデル戦でみせた顔面&ボディーの攻撃を丹念に続けていきます。少しジャクソンのペースになったかなというあたりで、なんと「ブレイク」。あれ?って感じです。ジャクソンの上からの攻撃はある程度リズムに乗ったものだったので、別に試合が止まったようには感じてなかったので驚きました。なんか見ている人が盛り上がるの為だけのブレイクって感じです。しかも、その際にシウバに警告のイエローカード。どれくらい攻撃して、どれくらい我慢して、それらが成立されているのかよくわかりません。結果、試合続行した後のシウバの脅威のヒザ14連発によってジャクソンは初めて見せるようなグロッキー状態に陥り、レフリーストップとなってしまいます。
もちろん内容的にはシウバのラッシュがクライマックスだったのでシウバの勝ちには異論ないのですが、あのブレイクの前まではジャクソンのペースでした。ジャクソンの戦術がパウンド攻撃である以上ブレイクというのはかなり重要なポイントになります。の割には説得力のないレフリングに思えました。
ま、それをさっぴいても、ものにするシウバが一枚上手だったということですね。とにかくあのラッシュ力は凄いの一言です。スタミナ面も盤石。
総論としては、この興行は大成功だったのではないでしょうか。
吉田「よくやった」、桜庭「待ってました」、ノゲイラ「やっぱり凄い」という感じですかね。
ちょっと試合とは別の部分で一言。
テレビのOAでどこまで流れるかはわかりませんが、
今、高田は最高に寒い状態にあります。
以前から感じてはいたのですが、もはやどうにもならないくらい寒いです。
ちょっと抽象的ですかね。あの空気をそのままお伝えできないのがなんとも歯痒い。
「お前、男だよ」はすでに耳障りですし、体を空に反らしながら「入ってこいやぁ」なんて怒鳴ってみせるのも気色悪いのです。時代錯誤というか。その世界観は客の望んでる世界とかなりズレているのに気づいてないのが痛いのです。何を発表するのにも寸劇仕立てで意味不明ですし。おそらく猪木のようにひと盛り上げしたいのですが、無駄無駄。最後の雄叫び「オレがPRIDE統括本部長だー! 」には、真剣に背筋がゾクっとさせられるものがありました。あれでいいのか。
さて、その猪木ですが、猪木祭り+日テレの関係からなのか、ついに今回会場には来ませんでした。これに対し高田は「去る者は追わず」とか。どうも猪木祭りの方ではミルコvs小川が画策されているようで、そのあたりPRIDEとの関係がこじれつつあるようですね。
それから、正式にPRIDEも大晦日イベントやることを決定したようです。何やるの?って感じですね。吉田vs桜庭くらいしか対抗できないのでは。ま、この件はもう少し決まってから考察していきましょう。
ところで、ちゃんと投票行きましたか?