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格闘技ミルコ、議員はすぐやめろ

2004年2月 2日

スカパー観戦しました。
予想以上に山場のない大会でした。

■第1試合 ○イゴール・ボブチャンチン vs ×ダン・ボビッシュ KO
ここ最近毎試合思うことですが、「ボブチャンチンはダメになったなぁ」。
結果だけみればボブチャンチンの久々KO勝利ですが、それもダン・ボビッシュがヘロヘロになった後でのパウンドです。1Rなんかだけみたら、どうやってもボブチャンチンの方が防戦一方でした。思ったよりもスピードがあり、グランドコントロールができるダンボビッシュですが、決定的にダメなのは「スキル」。こうすれば勝てるという手順が全く身に付いてない様子で、チャンスをことごとく自分から喪失させ、無駄にスタミナを失っているようでした。

練習によってはダン・ボビッシュは化けそうな予感もないことありませんが、何しろボブチャンチンが優しいくらいローキック打たないので、今回だけでは何とも言えませんね。

■第2試合 ○セルゲイ・ハリトーノフ vs ×LAジャイアント 腕ひしぎ
タックル→パウンド→腕ひしぎ、と見事なまでに教科書どおりの勝ちっぷりを見せてくれました。まだ相手が相手なので選手のポテンシャルに関してはどうとも言えない部分もありますが、少なくとも自分よりも大きな選手にあれだけ短時間でピシャリと極められるというのは実力あってのことでしょう。
ちょっと楽しみですね。

■第3試合 ○ムリーロ・ニンジャ vs ×アレクサンダー大塚 肩固め
ニンジャによるローブローで一旦は試合中断となり、第4試合の後に再開したという試合ですが、アレクのダメージは大きかったようで、持ち前の粘りも半減している様子でした。まぁ参考試合という扱いですかね。ニンジャにとってもキャリアになるのかどうか。

■第4試合 ○中村 和裕 vs ×ドス・カラスJr 判定
中村は柔道技によるグランド優位で、追い込む場面もつくるのですが、ドスJrをのなんとも奇妙な粘りで結局はしのがれてしまいます。柔軟なことと、外人特有の身体能力の高さなのですかね。新メキシカンスタイルとでもいっておきましょうか。それにしても逆に攻め手も持っていないので、これといった勝機も見えてこないのがツライところ。
どっちが勝つにしても今後のアピールとしては効果あったのですが…

■第5試合 ×マーク・ケアー vs ○山本 宜久 TKO
決まり手は「自爆」でした。
こういう試合はちょっと記憶にありません。開始早々のタックルで自ら頭をマットに打ち失神ということのようです。不思議な光景で最初は何か起こったのかわかりませんでした。

まずケアーが入場してきた時、妙に顔がむくんだ感じ、妙な闘気の薄さに少し驚かされた。ホントにコンディション整えたのかなって感じです。そしてリングインし、シャツを脱いで上半身をさらした時、かつての隆々たる体がウソであったかのように、しぼみタルんでいるのです。ガタイのいいそこらのオッサンと言っていいかもしれません。薬物を絶ち、クリーンになるってことはこんなにも平凡なのかなぁと思うくらいです。その姿が放つ胸騒ぎはホント数秒後に現実となり、ケアーは悲しく倒れていたわけです。なんか、格闘家とかいう以前に、ケアーの人生の一端を見せられてしまったようで、妙な後味です。

それにしても、山本はあれを「とっさにやったDDT」としていました。
ウソコケ!!

■第6試合 ○ヒース・ヒーリング vs ×ガン・マッギー 判定
ヒーリングのピークは過ぎつつあるのかもしれませんね。
タフでいい素材なのは間違いありませんが、どうしたって決め手が足りません。ま、元々そういう選手ではあったのですが、以前は身体能力でカバーできてました。しかし、ヒョードル、そしてミルコに惨敗して以来、慎重さの方が特徴的になってきています。凡戦王間近か。

■第7試合 ○ミルコ・クロコップ vs ロン・ウォーターマン KO
まずは結構あっさりとテイクダウンを許したミルコはウォーターマンの上からの攻撃をしのぐ格好となります。ここでウォーターマンの戦い方との相性もありますが、ミルコはほとんどまともにパウンドを受けることなく、脱出の機を呼ぶことに成功しました。そして、スタンドになるなり左ハイ、当たりは浅いのですが、ウォーターマンをヨロめかせることくらい簡単なようで、あとはパンチパンチキックキックでKO勝ち。

試合後のインタビューによると、どうもゴング直後の不自然な間合いは意図的なもののようで、テイクダウン時のディフェンスの挑戦であるとのこと。ん〜、確かにあれはあんまりにも不用意な距離にみえました。本当だとしたらすごい余裕ですね。テイクダウンさせない技術と、テイクダウンされてからしのぎ、脱出する技術とを向上させていったら本当に死角が少なくなります。

しかし、
ミルコが高田道場で桜庭と練習したいとか、試合後のマイクパフォーマンスに愛想が出てきたりとか、滞在中はテレビインタビューも受けるよ宣言とか…
ミルコの中で何が変わりはじめているようです。
少し人気を気にするようになった感じがあります。
無論一番の違いはクロアチアで国会議員になってしまったことですね。
これは絶対にミルコの生活に影響を与えているはずです。日本に滞在して次戦に備えるというのが政治家に許されていること自体、荷物の重さは知れているのですが、それにしたって格闘技100%の生活ができなくなったのウソではないでしょう。今回は勝ちましたが、この変化が悪い方向に向くのではないかと心配です。仮にこれまでどおり勝ち続けたとしても、少なくとも、国会議員なんかやらないで過ごしていた方がより進化するのではないでしょうか。
後で「あの時…」と思わない為にも、今すぐ議員なんか辞めるべきです。
ちょっと有名になったからって政治家になるなんざ、バカのすることですよ。

誰か↑をクロアチア語に翻訳を。


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