TOP INDEX / 無駄話 アーカイブ / 陽はまた昇る

無駄話陽はまた昇る

2004年2月13日

まるでどこかのストライキのようで「結局は回避できるんだろ」くらいに思っていた牛丼発売中止の話ですが、ついに一昨夜未明に現実のものとなってしまいました。

言うまでもなくボクも「食べ納め」敢行です。
行ったのは池袋にある吉野家でしたが、それはもう噂どおりの混雑ぶり。いかにもなフリークはもちろん、およそ牛丼なんかとは縁のなさそうなキレイ目の女の子がいそいそと一人で入店してきたりする姿もあり、なんとも不思議な光景でした。

以前ちょっと書いたように、ボクにとってのベスト牛丼のポイントは、タマネギのフレッシュさにあります。パツンパツンなくらいが堪らないのです。
その日は、くしくもそのかけ込み特需のおかげで店は大回転状態にあり、タマネギの方ものんびり煮ている暇もありません。ほどよい加減の一杯が提供されました。

割り箸を割り、生卵を軽くくずします。それを牛丼の中央にかけ、そのまた上に紅ショウガをどさっと乗せます。
最後に味のしない七味をバサッバサッ。
どんぶりに軽く会釈し、再度その姿に見とれます。
これでお別れなのです。
箸をイン、そして口へ…。
う、うまい!!

惜別の一杯は、まさにベストに近いバランスです。
きっと牛丼の神様がボクらに最後の慈悲をみせてくれたのではないでしょうか。

おかげでペロリ。
ボクは食べ終わった後、言いようのない虚脱の中で、未だに自分自身でも確認したことのない境地にいることを自覚しました。
ボクは涙を流さずに泣いていたのです。
ありがとう、そしてサヨウナラ。


さて翌日、いてもたってもいられず、また近所の吉野家に行ってしまいました。
ニュース記事では夜中の二時くらいには関東の八割でsold outとかいう話だったのでずか、どうしても信じられなかったのです。

店に入ると、前夜がウソであったかのようにガラガラです。店内のメニューには確かに牛丼はありません。それどころか、「当店では牛丼の販売を休止しました」というような物悲しいポスターが張ってあります。
う〜…。

それでも店員の女の子に、「牛丼はないんですよね」と尋ねてみると、こちらが恐縮するくらい深々と頭下げ「申し訳ありません」と言ってきます。「まさか、あんたが全部食べたのかい」と言ってやりたくなるほどご立派な体格の女の子だったのですが、とりあえずはおとなしくマーボー丼を注文することにしました。

失意のまま口にするマーボー丼についてはあまり感想はありません。特別うまいというものでもないけど、ケチつけるほどマズくもなく、ホントこないだ食べたカレー丼と同じような水準のものです。ただカレー丼よりも食べたい感は低いですね。

それよりも、真正面の席で豚キムチ丼を食べていた学生風の男が、非常に厳しい表情で食べ続けていたのが印象的でした。許せないのか?

それと、ボクが吉野家に滞在していた約15分の間、店の扉を開けて「牛丼ありますか?」と聞いて、ないと知ると帰る客が2組、店の前で売り切れのポスターを眺めて、引き返していく者が3組いました。厳しいですね。

それにしてもこれは笑いました。
○牛丼販売中止で暴れる
http://www.sponichi.co.jp/society/flash/20040211131700.html

さて、この牛丼のいない時代、いつまでの話でしょう。ちょっと見通しがたってない感じで不安ではありますが、捲土重来、再びあのオレンジが輝く日を静かに待つことにしましょう。
止まない雨はないのです。

関連するエントリー

訪問ありがとうございます!
当「米林ジャーナル」は2006年12月31日で閉鎖していますが、
現在は「米林タイムズ」というところで活動再開しています。
よろしくお願いします。
米林タイムズ
http://yonebayashi.com/times/


BACK

米林ジャーナルは、リンクフリーです。
EDIT