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TV・芸能岡、もう一度エースをねらえ

2004年3月12日

ついに「エースをねらえ」が終わってしまいました。
結論から言って「結構おもしろかった」です。
終盤2話ほど録画しそびれたことが悔やまれるくらいの怪作でした。(録画しそびれたのは何が原因かは今でもわかりません。スゴ録の呪いだったりして)

あの「エースをねらえ」を実写化するという無茶と、それをやるのがテレ朝であるという背景、ほとんどバカドラマが確定的と踏んでいたのですが、そのバカっぷりが原作に敬意を表しつつのバカっぷりだったので、ある意味バツグンの裏切りをやってのけたのです。この昼ドラ的な明解さが逆にハマるものがあったのかもしれません。

このドラマ、最大の功労者は誰が何といっても「お蝶夫人」。
お蝶夫人は「エースをねらえ」の枠を超えるくらいのマンガ史的要人で、誰がどんなふうに具現化するかは否応なしに注目を浴びてしまいます。ガンダムでいうとシャア役をやるような難しさがあるわけですね。この松本莉緒という人はバソコンの雑誌でよくプロバイダの広告に載っていて顔は知っていたのですが、実際はよく知りませんでした。最初は「まぁ誰がやってもこんなものか」と思うくらいだったのですが、回を追うごとに「もしやグッジョブなのでは」と思うようになりました。あの驚くほど派手な顔だちが放つ異彩ぶりは、マンガ内におけるお蝶夫人の異彩ぶりとの「イコール」を提示しているようで、お蝶夫人が彼女なら宗方仁はあの男でもアリかなと思わせるものがあるのです。つまり公式の要なのです。無論、池田昌子の声で構築されたお蝶夫人イメージとはまるで「違う」のですが、その「違う」がけしからん違いではないように思わせるのです。
その恩恵は上戸彩も受け、この公式を用いた場合の岡ひろみとしてはケチのつけようがないほど完遂することができ、はたまたは作中「違うかな」が目立つ、お蘭、尾崎、音羽さんとかも許してもらえることになったのではないでしょうか。

加えて、このドラマびっくりするほど原作どおりです。
お蝶夫人の口調はもちろん、藤堂の「失敬」、宗方のクモの巣の浴衣。いや、ボクが知り合いの強いすすめで原作を読んだのはもう10年くらい前なので、何か記憶違いもあるかもしれませんが、要所要所覚えているシーンはみんな再現されたような気がします。
マンガからのドラマ化なんかは、どうしたってオリジナルとは違うものです。またそれを楽しませる傾向もあります。しかしこのように原作が強い世界観を持っている時は、マヌケなくらい忠実な方が見ている側としては安心できるのではないでしょうか。これはテレ朝だったから出来たことです。

最終回、ちょっと笑ったのは松岡修造。
岡vs竜崎の実況中継で解説者として突如登場してきたのですが、これがもう演技を超えた興奮ぶりで素晴らしかったです。「あぁ、岡ひろみとお蝶夫人が実在して対決したとしたら、きっと松岡修造はこの役と寸分たがわぬ姿なんだろうなぁ」と思わせるほどのリアル。なかなかできないことですよ。

あと、ずっと思っていた2点。
・藤堂はちょっと織田裕二に似ている。そして少し気持ち悪い。
・夏八木勲はレギュラーでありながら最後まで「特別出演」。

それにしてもラストの宗方の手紙のところは期待どおりでした。
原作でもあそこの最後の一行「岡、エースをねらえ」は、なんか記憶に残っていたので、今か今かと期待しつつ見ていました。飛行機のところと重なるのも含め相当忠実だったのでは。本当はあの宗方が死んだ後の方がおもしろかった記憶あったんですけど、続編どうなるでしょうね。桂大悟見たいんですけど。

岡、もう一度エースをねらえ!

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