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無駄話豚丼時代

2004年4月 2日

吉野家の話です。
「牛丼」が中止になって以降、とりあえずは急場をしのぐ意味で「カレー丼」「いくら鮭丼」「焼鶏丼」「豚キムチ丼」「マーボー丼」なとのラインナップを充実させてきました。しかし、カレー丼の平凡さからのイマイチ感、鳥インフルエンザの風評被害からかの焼鶏丼のリタイヤ、豚キムチ丼のマズさ、などから、ライバル「松屋」に水をあけられるような集客減で苦戦しているようです。
そこでいよいよ、しのぐということよりも新しい柱としての役割を期待して「豚丼」を出してきました。
3月の中旬には並1杯250円の一大キャンペーンで行い、売り込みにも力を入れてきています。

今、吉野家の店内で「並」といったら、豚丼の並のことを指します。客の中にも何のためらいもなく、豚丼の並盛りを注文す意志で「並」と告げる者も少なくありません。
もはや急速にスタンダートの地位を固めつつあります。

当然ボクも食べました。
ボクはまだ注文の際に、「じゃあ豚丼の並ください」というように、「じゃあ…」などとトボケてみたり、「豚丼の」という枕詞を必要以上に強調したり、まだまだ落城していません。
「並」と言う言わないは簡単なことなのですが、認めるかどうかとなると少し態度が頑なになります。その理由は、もちろん牛丼様を差し置いてという意味合いも強いのですが、同時に感じているのは、この「ぶたどん」という響きの持つに微妙な気恥ずかしさです。吉野家における「豚丼」は読み仮名をふってあるので間違いなく「ぶたどん」です。語呂の問題なのでしょうが、ボクはどうも「ぶた」というダイレクト感に引っ掛かっています。もし牛丼が「うしどん」と呼ばれていたのなら容認することができたかもしれませんが。なんか、「豚を喰う」という生々しさが抜け切れません。その点が豚丼を居座らせたくないという心理を刺激してくるのかもしれません。なんのことやら。

さて、肝心の味の方はどうなのかと申しますと、これがまたかなり牛丼に似ています。汁はほとんど牛丼と同じものなのではないでしょうか。豚肉も牛丼のバラ肉同様の薄めにスライスされ、食感も近いです。ごぼうの姿があることが個性のひとつですね。
全体的に感想は「結構うまい」です。
他の丼よりも実力があります。
ただ、確実に言えるのは、牛丼よりも重いということです。大盛りを食べてみた時にはじめて実感したのですが、かつての牛丼大盛りと同様のペースで食べても「ペロリ」という感じとは少し違っていました。食べ疲れというか、飽きるというか。このあたりが豚なのかもしれませんね。つまり結論としては「並」なら結構いいかなっとところです。

味の格付けとしては、ちょうどビールと発泡酒の関係のようなものですかね。
しかしやっぱりビールが飲みたくなるものです。

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