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格闘技小川敗退どころか…

2004年4月26日

PRIDE GPの感想です。
まずは前半まで。

■高橋義生 vs ヒース・ヒーリング 1R ヒーリングKO勝ち
結果としてはヒーリングの強さが目立ったようなところもありましたが、本当のところ高橋にも勝機はありました。上からがぶるような有利な体勢でもっともっともっと膝が打てたら、また、抱え込んでチョークの時も、もっともっともっと決めることが身に付いていたら、結果は違っていたかもしれません。結論からいって、PRIDE初挑戦ということと、長く体に染みついた一時代前のスポーティな戦い方とがこの結果なんだと思います。ヒーリングが次もいいかというと別問題。

■ムリーロ・ニンジャ vs セルゲイ・ハリトーノフ 1R ハリトーノフKO勝ち
ニンジャはどこまで練習してきたのか疑問なくらい「怠けた体」で現れました。あれが対ヘビーの認識だとしたら、自己管理はもちろん、シュートボクセのやっていることも底が知れるというものです。
GPの初戦の結果として、ハリトーノフは思いがけずラッキーな実績を残すことができました。今の時点でグランド巧者だけではないと印象つけられるのは、いい要素です。実はそれほどでもなかった打撃でも、こういうデータの少ない選手にとっては「まやかし」の効果は大きいので、次は逆にグランドへの警戒心も鈍らされるというものです。ただ、本人若いので「おれ打撃もいけるなぁ」になることがやや心配です。

■戦闘竜 vs ジャイアント・シルバ 1R アームロックでシルバの勝ち
ゴング直後、一瞬出た「つっぱり」には笑いそうになりました。しかし、それ以外の内容的には気に留まることはありません。まさかシルバに極められてしまうとは思いませんでしたけど。
ガードポジションで戦闘竜優位になった時に、もっとボディに集中的にパンチ入れられたらおもしろくなったかもしれませんが、そこはまだ甘さですかね。

■セーム・シュルト vs ガン・マッギー 1R 腕ひしぎでシュルト
この試合は予想もしてませんでしたね。
ほぼ同等の体格の対戦でしたが、その中で意外にシュルトが劣勢なのが気になりました。今までの強さは文字通り「デカいから強い」のであって、おんなじくらいのサイズ相手になると「並」なのかもしれません。次はシルバとやることのみ話題が発生しそうです。

■小川直也 vs ステファン・レコ 1R 肩固めで小川の勝ち
さぁ問題の試合。
ビデオで何度も見ました。
こういう驚きっていつ以来でしょう。
前日ボクはKO負けすると予想しました。これは大ハズレだったのですが、これはまさに嬉しい誤算だったといえます。今までプロレスラーという部類の人で、PRIDEのような総合格闘技に挑戦した場合、その多くが無残な結果を残しました。プレスファンが望むプロレスラー的な勝利をとげた人は今まで皆無といってもいいかもしれません。今回の小川もプロレスラー的な勝ち方ではなく、柔道のバックボーンがあったからこそのものでしょう。しかし、リングにあがるまで、終わってから、言い換えれば、試合の真っ最中以外は、すべて「プロレスラー的」にやりとげたわけです。これはおそらく小川がはじめてではないでしょうか。そしてそれはプロレスファンの長らく待ち望んだ大エクスタシーの瞬間に違いないのです。

今までさんざん小川には失望させられ、結局は総合ルールは「できない」という答えに落ち着いた人はボクだけではないでしょう。素質、体格は十分なのに…とため息をつかされたものでした。しかしそれは今回の勝利までストーリーだったと思えば気も楽になります。このままGPの決勝でヒョードルやノゲイラに善戦して準優勝くらいの結果を残したら、それこそ世界が変わるのではないでしょうか。

試合内容のことをすこし触れると、
小川のパンチがレコにヒットしてしまうこと自体に非常に驚いたのですが、崩れてからの小川の突進力はなかなか良いものがありました。グランドコントロールは申し分なく、特に下半身の使い方はさすが柔道世界王者って感じですかね。ただ、もったいないのは、パウンドが超下手。マウントになってもまともなパンチがあまり入れられませんでした。トップクラス相手だと、ああいう場面でもダメージ負わせ続けることが大事になってきます。
しかし、フィニッシュの肩固めは見事でした。あの体勢になったら「絶対とる」という技術をもっているわけです。こういう武器がいくつかあればベスト4くらいは期待していいのでは。
さて、レコの方ですが、やはりまだ総合ルールに適応しているとは言い難く、スタンドの時点でK-1の時のように集中できなかったように見えました。あれはやり続けてどうなるとかいうものではなく、ホント適性なので今後どうなるかもわかりませんね。ダメに一票ですけど。


さて、とりあえず前半はこんな感じです。
残りは次回へ。


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