PRIDE GPの後半です。
フジのOAも終わったので、見た方も多いかもしれませんね。
テレビでの放送順は変わっていましたが、とりあえずこちらは試合順です。
■ミルコ・クロコップ vs ケビン・ランデルマン 1R ランデルマンKO勝ち
モロです。ランデルマンの左フック。
目を疑うほどでしたが、ミルコは大の字となり完全にのされてしまいました。
結局ミルコは何しに来日したのかわからないくらい「何もしなかった」わけです。パンチらしいパンチも出さず、キックも一発も見せずじまい。
GP敗退ということだけでなく、ミルコのステイタスという意味でも大きな負けになってしまいました。K-1で昔やったマイケル・マクドナルド戦の時のことを思い出しました。タイプ近いかな。
ノゲイラへの復習ロードの途中での意味不明な負け、これは桜庭がシウバを倒さないうちにニーノ"エルビス"シェンブリになんか負けてしまい、その後だんだんと一線から下がってしまった時と重なります。
試合後の本人のコメントもそうであるように、原因としてやはり「議員」「映画出演」などがリストアップされました。ボクもまさにそこにあるのだと思いますが、今回の場合は対戦相手のランデルマンのモチベーションの高さも重要でした。元UFC王者とはいえ、ほとんど最近は中堅に成り下がっているランデルマンが「ミルコを倒せはまたトップクラスへ戻れる」という強い確信、まさにハングリーな気持ちがこういう結果をもたらしたのかもしれません。(これはこの後のコールマンも同じです)
ノゲイラ、ヒョードルにあってミルコにないもの、そしてノゲイラ、ヒョードルよりも圧倒的に持っているもの、それはスタンドでの打撃だけです。唯一無二の身体能力でPRIDEのリング上でK-1に近い間合いを実現できるからこそ強いのです。もしその結界がこのようにみすみす破られるようならばミルコは凡ファイターになってしまいます。前回のウォーターマン戦の時は自らこの結界を破ったものと結論付けました。しかし今回の姿をみて、もしや前回の時すでにミルコは凡ファイター領域に突入しているのではないかという疑念を抱きました。
本人は武士道3ですぐ再スタートしたいと言っているようです。ボクもすぐに試合をした方がいいと思います。これは明らかな「取りこぼし」、変に間を空けるものではなく、戦い方を思い出すきっかけになったと解釈して、試合を重ねていくべきです。
■アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ vs 横井宏考 2R チョークでノゲイラの勝ち
あのフィニッシュ、「スピニングチョーク」というもののようです。
横井の上にがぶったおきながら、やたらと膝蹴りが「甘い」と思った瞬間の出来事でした。横井共々からだを横回転させ、首を取るわけです。ん〜見事。ノゲイラはやはり凄いですね。
さて、目線を変えて、横井はどうだったのかというと、これはまぁなかなか善戦したといっていい結果でした。体格の割にある程度のスピードも保持しつづけましたし、柔道出身なりの身のこなしもみせました。もし相手がノゲイラではなかったら、もっと好成績だったかもしれません。ただ、今回の試合、やはり何なら勝てたのかという想像が立てづらいものがありました。武器が見えてこないのです。打撃もグランドも勢いのある場面はありましたが、ノゲイラの試合は全般的にああいう傾向があります。ハナから優勢優勢で勝つことの方が珍しいので、横井が頑張ったこと以上にノゲイラはいつもどおりだったとも言えるような気がします。ま、もう少し楽な相手と試合をしていけば、ある程度の結果は残すでしょうから横井はこれからも参戦し続けてほしいですね。
ちょっとだけ気になったのは、試合後の横井のコメント「ノゲイラのグランドはたいしたことなかった」。一本負けしたその相手の技術に対して、こういうこと言うのは、少し嫌ですね。ボクは。
逆に言ってやりたくもなります。「じゃあ勝てよ」
■エメリヤーエンコ・ヒョードル vs マーク・コールマン 1R 腕ひしぎでヒョードルの勝ち
ゴング早々からコールマンは元気でした。ずっと痛めていたという首も手術によって回復したようで、確かにヒョードルを圧倒する突進力をみせたと思います。これもランデルマン同様、トップ3の首を刈るということの意味を意識してのことです。一時はヒョードルのバックを取り、あわやという場面までみせましたが、不意にみせたヒョードルの裏を向いての腕ひしぎにあえなくタップアウトとなりました。
この腕ひしぎ、コマンドサンボというほどのテクニックではありませんが、「ヒョードルが」という部分で、コールマンだけでなく見ているボクらも驚かされました。藤田戦での素早いチョークスリーパーもそうですが、極める時のスムーズさはなかなかのものがあります。パウンドのヒョードルだというイメージが警戒心を緩めさせているのでしょう。こういうのを見せられると、果たしてノゲイラはリベンジできるのだろうかと思ってしまいます。
で、このPRIDE GP、2回戦の残ったのは以下の8名となりました。
○ヒース・ヒーリング
○セルゲイ・ハリトーノフ
○ジャイアント・シルバ
○セーム・シュルト
○小川直也
○ケビン・ランデルマン
○アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ
○エミリヤーエンコ・ヒョードル
ん〜、ミルコがいないのは大きいですね。ヒーリングもシュルトも、ヒョードル、ノゲイラに負けてるわけですし。
DSEの話によると、2回戦でも小川はヒョードルともノゲイラとも当てないということですから、トーナメントの緊張感もあったもんじゃありません。
となると、小川は次戦ではシルバ、ランデルマン、ヒーリングのうちの誰かですかね。個人的にはヒーリングが一番いいと思います。確かにシルバが楽でしょうけど、レコとシルバ倒してPRIDEのベスト4みたいになっても仕方ありません。ヒーリングくらい撃破してもらわないと。
そこで、
ヒョードル vs ランデルマン
ノゲイラ vs ハリトーノフ
シュルト vs シルバ
小川 vs ヒーリング
なんてのはどうでしょう。
ノゲイラとハリトーノフは是非見てみたいです。シュルトとシルバがイマイチですが、巨人対決2ってことで。
しかし、重ね重ねもミルコは残念ですね。