先週録画した「牡丹と薔薇」の完結版というのを見ました。
このドラマは驚異的な人気だったようなので、今さらボクなんかが語らずとも注視していた方も多いことでしょう。
昼ドラで大人気といえば「真珠夫人」を思い出しますが、あの時は結局噂ばかりで実際ほとんどお目にかかることができませんでした。そしてその真珠夫人と同じ脚本家が手がける本作は、人気面でも真珠夫人を超えていたと聞きます。一般的には「ボタバラ」で通用するとのこと。あいにくボクは、どこかでの特集なんかでざっと知ることしかできず、ようやく今回やったダイジェスト完結版でその一端を味わうことができたわけです。
それにしても凄い作品ですね。
今年の始めから3月いっぱいくらいのOAで、全60話。
おおまかなストーリーとしては、
年頃の近い香世とぼたんの二人の女の子が知り合い、親友になったと思ったら、香世の親父の不倫相手がぼたんの母親で、ぼたんはショックを受けて香世と絶交。しばし時を経て再会した二人は、今度はお嬢様と住み込みのお手伝いの間がら。香世は当時絶交された恨みからぼたんをいじめまくる。と、ある日、ぼたんの母親が香世の母親たちのところへやってきて、実は昔、自分が看護婦を装ってあなたの赤ちゃんを誘拐したと告白。その赤ちゃんはぼたんと名付けて育てたが、香世の実の姉であるという事実が発覚します。そしてその後は姉妹愛をベースに、レイプ、偽装結婚、隠し子、監禁、肝臓移植、失明………と、かなり賑やかに展開していきます。
内容盛りだくさんでボクの手には負えません。
公式サイト
http://www.tokai-tv.com/botanbara/
ダイジェストなので細かな部分は想像で補っていくしかなかったのですが、とにかく言えることは「あなどれない」ということ。噂にきいていた小沢真珠の演技も、なるほどインパクトありましたし、それ以外の出演者たちも世界観を裏切ることのないギトギトの演技を思い思いに持ちよっています。
何しろおかしいのは、うれしい時は笑顔、悲しい時は涙、怒っている時は目を剥き、そして怒鳴る。自分がどうして泣いているのか、どうして怒っているのか、こちらは黙って見ていれば全部説明してくれます。単純明解といって片づけてしまうには惜しいくらい「表現」しているのです。その表現には裏がないので、視聴者はまるでマンガでも読むが如く没頭できてしまうのです。こういうのって夜のドラマではなかにか味わえないのではないでしょうか。
ドラマ終盤、小沢真珠が西村和彦扮する旦那の裏切り行為に腹を立て、夕食時に「今夜はステーキを焼いたわ。高いお肉よ」といって、値札付きっぱなしの牛革の財布にステーキソースをかけたものを出しました。そして西村和彦がナイフとフォークでカットとしようとして仰天&激怒するというシーンがありました。
本当に驚きました。
なんと西村和彦は、皿出された瞬間には気付かず、財布肉を左手のフォークで押さえ、右手のナイフを当て、切ろうとした時になってはじめて気付くのです。完全にノリつっこみ。
記憶に残る名シーンです。
この「牡丹と薔薇」や、こないだの「エースをねらえ」、話題になることばかりが正解でありませんが、もしかして国民の多くは、こういうのを渇望しているのかもしれません。毎年何十という新作ドラマが登場する中、作品の個性としてストーリーは複雑になりがちです。この「ボタバラ」だって話はぐちゃぐちゃですよね。だから、せめて演技はクサいほどわかりやすいというのが消化にいいのかもしれませんね
最後にもうひとつ。
劇中歌の「牡丹と薔薇」ついて。
すごい引き込まれる歌ですねぇ。
なんだろうあの歌声と歌詞。
詞は脚本家の中島丈博という人が書いたんだとか。
あれだけ瞬間的に「カラオケで歌いたい!!」と思ったのは何年ぶりでしょう。
○ 劇中歌
「牡丹と薔薇」 歌・中村彰一 (郷愁館 KSK-1)
定価 1050円(税込み)(TENT HOUSE) 1月21日発売