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格闘技しかしPRIDEは守られた

2004年8月16日

PRIDE GP2004を観戦してきました。

ご存知かと思いますが、決勝のノゲイラvsヒョードルは、偶発的バッティング&ドクターストップという、拍子抜けさせられる幕切れとなってしまいました。これもまた格闘技ですから仕方ないことではありますが、やっぱりどこかポカンと抜けてしまった感じがあり、家に帰っても、何か「試合途中で帰ってきてしまった」ような感じがあります。

ま、それはそれとして、他にもいろいろと見どころはありました。

■ブスタマンチ vs 中村 (判定で中村)
頑張っている試合と、おもしろい試合は全く別ですね。
ゴング鳴って、しばし試合を見ながら、よくよく考えると、この二人ならこうなるかぁなんて思ったりしました。
会場の空気からしても、オープニングマッチとしては間違いだったかもしれません。

■ノゲイラ vs ハリトーノフ (判定でノゲイラ)
トーナメント戦なので、この試合は2ラウンドまでなのだというのをすっかり忘れていました。
攻めるという部分でノゲイラは積極的でしたから、あそこまでの判定は間違いなくノゲイラでしょう。ただ、ハリトーノフが負けていなかったのは観ている人みんなわかっていたと思います。
このカードは是非ワンマッチで見たいですね。

■小川 vs ヒョードル (ヒョードル、1R腕ひしぎ逆十字)
この数ヶ月で小川は本当にヒーローになったようです。会場の小川へ対する声援は物凄いものがありました。ボク自身も「勝てるもんなら勝ってみてくれ」という感情は否定できません。
これまでのハッスル広報活動のおかけで、この一戦がテレビ的にも重要になりすぎてしまい、ほんの僅か『ワーク』を心配しました。しかし、ゴング早々ヒョードルの激しいパンチラッシュをみて、それが杞憂であることに安堵し、さらに興奮が上乗させられたのです。

スタンドで一方的に攻めせれた小川は、ほんの合間をぬいタックルを仕掛けます。「おぉ!!つかまえた」と思った次の瞬間、ヒョードルの驚異的なバランスで、あっさりマウントポジションとられます。凝視していても、その仕組みが不思議なくらいのバランスです。これは本当にヒョードルならでは。
そして後はヒョードルタイム。パンチパンチで陽動しつつ、ほとんど教科書どおりの腕ひしぎでフィニッシュです。
小川がまともに勝てないことは予想できましたが、まさか寝技でやられるとは思いませんでした。それも腕ひしぎで。

小川残念というのもありましたが、同時に少し安心もあります。
PRIDEを主戦場とし、「最強」と呼ばれる一群の1人であるヒョードルと、ほとんどプロレスとPRIDEビギナーとしかやっていない小川に、これくらいの「差」があるというのは、やはり当然のことでした。
ま、逆に言えば、ここまでできたのだから是非もう少し継続的にPRIDEでやってみたら、さらに期待に応える小川に進化する可能性もありますが。

■ランデルマン vs ウォーターマン (ウォーターマン、1Rアームロック)
ほとんどハズしたボクの予想でも当たってしまった一戦です。
突進力のあるランデルマンは、ある程度はゲームメイクする力はありますが、やはりどこか「ムラ」があるわけです。

■ミルコ vs アレキサンダー (ミルコ、1RKO)
いゃあ、しびれました。
あのアレキサンダーの顔の高さに左ハイ入れちゃうんですからね。
アレキサンダーもいくらか絞ってきていて、思っていたよりも動けていましたし、結構アグレッシブだったのですが、それ以上にミルコの動きがよかったですね。以前のいい頃の「さばく」という感じとは少しだけ違い、今回は近い距離でパンチを見切る所作が多くみられた感じがありましたが、あれはあれで今回は完璧でした。

GPから脱落しながらも、実際この日アリーナを一番湧かせたのはミルコでした。完全復活とみていいかもしれませんね。
これでヒョードル戦へのストーリーもできました。

■シウバ vs 近藤 (シウバ、1RKO)
ボクの中では信じて止まなかった近藤勝利でしたが、結果はまたしてもシウバ勝利でした。シウバに関してはボクの予想は全くダメですね。というか、いつも挑戦者側が思ったほど能力を発揮できない感じがあります。そういう風に相手の長所を出させないのもシウバの強さの要素のひとつなのかもしれません。

ゴング直後からほとんどスタンド打撃だけの攻防で、ボクの見方としては「近藤、それでいい」だったのですが、ある瞬間、カウンター気味にポコンとパンチをもらい、さらにスウェーするように後退するところにシウバの追っかけパンチがまたポコン。そうなってくると回転を増してくるシウバの攻撃にあれよあれよという間にダウンさせられます。そして後は痛烈無比な「踏んづけ攻撃」で試合終了です。

結果だけみると、今回の近藤の負け方は、田村とか金原とかが負けた時と同じく「惜しくもない」負けです。しかし、ほんの少し歯車が変わってれば、もう少し見せ場があったような気がしてなりません。また1、2年後に見てみたいです。

しかしこれで、本当にシウバを倒す日本人に有力な人が見当たらなくなってきましたね。吉田に再戦させるのが一番早いかな。個人的には五味に夢を託そうかなと思ってますが。

■ノゲイラ vs ヒョードル (ノーコンテスト)
さて決勝です。
ボクはこの顔合せは、今回もまたヒョードルの勝ちだと思っていました。理由としては、ノゲイラとヒョードルの進化がほぼ同等で、手の内の面でややヒョードルの方がミステリアスな部分が残っているんじゃないかという予測からです。

確かに今回、わずかな時間の中ですが、ノゲイラのヒョードルのパウンド対策というのは少し研究の跡がありましたから、あのまま続けていれば前回ほどパンチを喰らわずにいたかもしれません。しかし逆に、ヒョードルのことを寝技で仕留めることができるのかというと、それは相変わらず容易ではありません。
サブミッションをしのぐことのできるヒョードルと、パンチ耐性の高いノゲイラ、この顔合わせはやはり判定になりやすいのではないかと思います。となると、下になることの多いノゲイラはどうしても判定負けになるのではないかと。

バッティングの件ですが、あれはノゲイラのディフェンスが増した分、ヒョードルも単発で飛び込むようなパンチが多くなってしまっていたので、その流れの中で発生してしまったと考えています。無論偶発的ですが、ノゲイラとしては「向こうがヘッドバットしてきた」という感覚かもしれませんね。

いずれにしても、メインがドクターストップという無慈悲な展開はお客としては堪りません。これで金出して会場に行くのが嫌になる人だって出てくるのではないですかね。
しかし、あれもまた格闘技の側面ですし、ああいうこともあり得るのです。それを受け入れないでいると、それに媚びる為に「何かしらの働き」が生まれてくる可能性もあります。出来レースの格闘技イベントを望んでいないのなら、同時にああいうことも受け入れないといけないのではないかと思ったりしています。
ボクも不完全燃焼な気分はウソではありませんが、それでもPRIDEがまだ守られていたような気がしたりもするのです。

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:: コメント(最新書き込みが上です)

最期の結末は???でしたが、満腹感でいっぱいです。

しかし、小川と近藤がああいう結果になったので、あまりスカッとはしていませんが・・・。
というか、ヒョードルとシウバが桁はずれに強すぎます。

でもその両者にも安泰という言葉はないです。

PRIDE28で「ジョシュxミルコ」の噂。。。


2004年8月17日 09:23 にゃじらのコメント

並んだ姿からして、ハリトーノフの身長が180のわけないですよね。
しかも来日の度に少しずつ厚みも増してる感じがあります。

ハリトーノフ vs ヒーリングはいいカードでは?
ボクの私見として『トップクラスがどうかは、ヒーリングとシュルトの料理の仕方で分かれる』というのがあって、ちょっとそのカードみてみたいです。このGPでの負けを払拭する意味でも。


2004年8月17日 03:44 yoneのコメント

現場に昨日は行ってましたが、最後はえぇーって感じで
したね。でも、仕方ないんですけどね。

あっ、ハリトーノフはやっぱり180cmでは
なかったんですね。昨日見てて、友人とデカく
見えるねとは言ってたんですよね。


2004年8月17日 01:22 さおぞーのコメント

ヒョードルと小川の力差ってあんなにあったのですね。
小川もあわよくば…なんて思ってたので驚きました。

近藤は残念。今回は気負いすぎだったのではと感じました。
試合前のインタビューなどでも珍しく自信満々のコメント
連発でしたから。
それにしてもシウバって強いんですかね…。強いんです
けど…。

PRIDE公式HPでハリトーノフの身長が180cm
になっていたので、体を大きく見せる選手だなぁ…と
思ったら間違いだったみたいですね。正確には194cm
のようです。それにしても強い選手です。ヒーリング
程度じゃ相手にならないですね。次の相手は誰が相応しい
のでしょうか…。


2004年8月17日 00:11 オリバーのコメント
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