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格闘技大晦日格闘技総括

2006年1月16日

すっかり日が経ってしまいましたが、大晦日の格闘技のざっとした感想です。
当日ボクは、さいたまスーパーアリーナでやっていた『男祭り』の方へ観戦に行っていて、dynamite!!の方は帰宅後深夜にビデオチェックでした。

まずdynamite!!方面からいくつか。

なんか全体通して、「かつて名をはせた選手」と「これからの選手」のチャレンジマッチみたいな構図でしたね。勝敗の見えやすいマッチメイクという感じ。大会に名を連ねる選手のネームバリューの割にはドキドキとかワクワクとかはほとんどありませんでした。結果もほとんど「ぽいな」というものばかり。唯一、元気 vs KIDだけは緊張感ありましたが、この結果もまた「ぽいな」って印象です。少し止めるのが早いような気もしましたけど、ボク個人的には遅かれ早かれですかね。

問題の曙とボビー。
結果は判定でボビーの勝利でした。やる前からわかっていることは、「ボビーが負けると客が引く」「曙は負けられる」というところですから、その中で一番曙が悲惨にならない『曙判定負け』ですから、とにもかくにも無難に落ち着いたというところでしょうか。
ちょっと良かったのは、試合後ボビーの談話。
曙は重かったかという問いに、
『重いなんてもんじゃないよォ〜。曙さんが汗臭くてつらかったので、その方がつらかった』
なかなか言えるコメントじゃありません。

dynamite!!で衝撃があったとすると、シュルトとホーストですかね。
シュルトの進化とホーストの衰えの交差点を見せつけられたような気がしました。あのサイズでヒザを使いこなしてくると益々ヤバイですね。とりあえずバンナあたりと見てみたいかな。

あとは、所はよくやったってことくらいですかね。中尾vsヒーリングは酷い。ちょっと笑ってしまいましたが。

さて、男祭りの方です。
まずは金子賢。
これはもうボクなんかが今さら言わなくても、世間の人みんなが思っているまま同じ感想です。第0試合という点が筋ということなんでしょうが、内容を見てもわかるように、まんまと「芸能人だから」ということだけで試合を組んでもらってしまったわけです。これはPRIDEの汚点ですね。大晦日だったからと信じたいものです。もちろん、完全素人がプロ相手に4分14秒も持たないので、それなりに鍛練してあるのは認めますけど。

近藤vs中村
前半は近藤の不甲斐なさは目立っていたのですが、後半に行くにしたがって持ち前のスタミナで形勢をものにしつつあったように思いました。しかし非常に微妙な判定でした。近藤への判定はいつも厳しいような気がしますね。ま、そういう内容の試合が多いということも言えるのかな。

瀧本vs菊田
憎たらしいもん同士対決も、戦前は興味ないことなかったのですが、いざゴングが鳴ると、瀧本の天才的な凡戦メイクも助けて、高揚に欠ける試合でした。テレビ画面で見る試合ですね。

五味 vs マッハ
これは本当に凄い試合でした。見終わった後に残るもの含めてこの大晦日のベストバウトだったのではないでしょうか。
今、五味ほど「絶対的」な日本人はいませんね。キッチリとした決着を付けてくれるだろうという期待感をもっています。それでいて今のところ「危うさ」も感じさせません。
しかし今回の相手の桜井マッハ速人も、かつては今の五味以上に絶対的な人でした。PRIDE武士道だってマッハの為に作られたようなものです。その二人がPRIDEライト級王座決定として相対するわけですからイヤが上にも盛り上がります。
ところが終わってみると、ほとんど五味の一方的な勝利でした。マッハの良かったのはローキックくらいですが、それも見た目ほど効果があったかは不明。とにかく五味のボクシングの無駄のなさはかなりのところまで来ている印象ですね。テイクダウンの瞬間、五味の体がロープにぶつからずに倒れたら、それこそ違った展開もあったかもしれませんが、それも含めて勝負運。
心情的には少しだけマッハ寄りだったのですが、この結果はまさに『今』を現しています。
ホントにホントに強いですねぇ、五味は。
五味vs魔裟斗とか見てみたくなりました。K-1ルールでいいので。

桜庭 vs 美濃輪
なんたらヘブンの世界の試合です。
桜庭はトップクラスの外国人とやり合う力はなくなってきましたが、これくらいの相手だとまだまだ簡単に勝ってしまうんですよね。難しいところです。
美濃輪はもっともっと強くならないと飽きられますよ。

ミルコ vs ハント
まず驚いたのは、ミルコの入場。例のデュランデュラン「ワイルドボーイズ」をやめて、謎のラップ調の歌になっていました。凄い違和感。クロアチアのヒット曲かな。とにかくミルコが『弱そう』に見えます。
で、次に驚いたのはレスリングシューズを履いていたこと。これは後になって、足首を痛めていたことが判明し半ば納得したのですが、ボクは基本的にレスリングシューズ反対派で、しかもミルコのようにキック主体の選手が使うなんてもって他と思っていたので、かなりガッカリさせられました。シウバとかショーグンが履くようになって、あれで『踏みつけ』とかするようにならない限りは禁止にならないのでしょうか。
そして試合の内容も、「おい、ミルコどうした?」と思うくらいにダメで、1Rのゴング後しばらくバババーとラッシュしたかと思うと、あとはグッタリ状態で、全然動けません。KOされなかっただけマシとでも思った方がいいくらいの出来ですね。謎のかかと落としも苦し紛れにしか見えませんでした。
ハントは随分と絞ってきた形跡があります。今回はミルコの不調も勝利要因の一つではありますが、相変わらずの打たれ強さは魅力です。ヒョードルと見てみたいものです。

シウバ vs アローナ
結果は判定勝負でしたから、シウバのリベンジ達成という感じでもなかったですし、内容的にも非常に微妙です。おもしろ度も低かったかもしれません。シウバに幾らかハングリーさが見えただけでもヨシとしましょうか。

吉田 vs 小川
巨大な緊張感でした。
終わってみれば、格闘技一筋に生きてきた吉田が『やっぱり』勝ってしまいました。
ここ一番吉田が道着を脱いだのは本当に正しい選択でしたね。吉田がホイスに同じことをやられた時のように、小川にもそれなりに動揺が走ったと思います。
対峙するまで、組み合うまで、どんな展開になるのか想像しきれなかったこの二人ですが、そのすべては、一体ホントのところ小川ってどれくらい強いんだって部分にあったと思います。前回のヒョードル戦は、相手が強過ぎることでわからなくなってしまいましたし。

お互いボクシングは今一つですか、吉田の方が向上しているように見受けました。相変わらずオーバーハンド気味のパンチで、当たりそうにも見えなかったのですが、総合格闘家然としてきたように思います。一度だけ見せた踏みつけなども『進化』とみていいのでは。
対する小川は、スタンド時でもマウント時でもパンチの破壊力は感じません。実際は威力あるのかもしれまんが、どうも軽い感じがします。それと執拗も足らず。

素質だけでいったら小川の方が断然上なのでしょうけど、PRIDEで戦い続けてる吉田とはとあらゆる部分で勘が劣っているように思いました。腕ひしぎというフィニッシュも、元柔道家同士の対決としては玉砕度が大きいのですが、今の小川にはそれを防ぐ技術も備わってなかったということです。

一転、ファンの声援という部分では、8:2くらいで小川でした。
もう絶大という感じです。
入場時には橋本真也のテーマをアレンジして入ってきて、かなり盛り上がりました。
試合後の、小川のコメント「言い訳じゃないけど、最初に足を極められたときに足が折れてた」は、勘違いだったのですが、それでなくても「おまえともっとやりたかったけど、1分1秒を大事にしたかったけどオレの足がもたなかった。ゴメン」と、フィニッシュの腕ひしぎで負けたわけではないかのようなマヤカシはさすがプロレスラー。

ハッスルとかオンブとかを要請された吉田が、頑なに拒否した件ですが、あれはまぁ色々シガラミで仕方ないことなのでしょうけど、ツマンナイ感覚であることは間違いありませんね。プロ意識の考え方になってくるのでややこしくもありますけど、会場で多くの人が反・吉田の感情を抱いたのは事実です。負けておきながら声援が続く小川、勝っておきながら客の心を掴めないとい吉田、これはこれで大問題です。吉田がそれ系に進むなら別ですけど。

大晦日全体をみると、
スッキリはあまりありませんでした。つまらなかったわけではありません。判定が多かったからというわけでもないと思います。おそらく、アーネスト・ホースト、桜井マッハ速人、小川直也、あたりの「あ〜、負けちゃったのかぁ」という部分にあったのかもしれません。別に凄く肩入れしていたわけではないのですが、その負けっぷりから伝わる悲愴てすかね。なんか現実を見たような。

男祭りのテレビのオンエアを後から見て思ったのが、生中継を交えたかったせいか、メインの後に別の試合(金子賢も含)を再び流したりして時間調整してましたね。仕方ないとはいえ、変な構成でした。

こうなってくると、来年の年末はどうなるでしょう。
もう仲直りしてK-1とPRIDEで合同でやってくれないですかね。

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:: コメント(最新書き込みが上です)

なんとなく全部納得の結果だったように思います。小川はやっぱり
後手に回ってしまい力が発揮出来ず仕舞い。マッハは以前の勢い
が感じられず、老いを感じさせる内容でした。マッハ云々よりも五味を
称えるべきなんでしょうけど。でもマッハの全盛期を見てきた僕には
つらい内容でした。老いという部分で自分と重ねてしまう部分が
あるんでしょうね。マッハよりだいぶ年上ですが。

KIDの勝利後の頭ナデナデはいただけない。須藤もにやけてる場合じゃないでしょう。


2006年1月17日 00:12 オリバーのコメント
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