昨日の有明で行われたPRIDE武士道 其の拾の件です。
例によって知人宅でスカパー観戦したわけですが、戦前の小粒感を吹き飛ばすくらい波乱の大会でした。
ライト級の絶対王者ともくされていた五味隆典が、ブラジルのマーカス・アウレリオにキレイに肩固め一本取られてしまったのです。
ちょっと目を疑いました。
スタンド打撃が達者すぎる為、見落とされがちですが、五味は決してグランド不得手ではありません。
ただ、ボクシング技術ほど際立っていないのは確で、そこに寸分、ないと思われていた「弱点」というものが潜んでいたのかもしれません。結果からしか言えない話ですけど。
ライト級チャンピオンになって「モチベーションの低下」だとか「慢心」だとか「油断」だとか、非常に言われがちな要因が、こういう結果になってしまうとどれもオモシロイように当てはまってしまいますね。
五味はしばらく休みたいということのようですが、注意を払って「良い休み方」をしてほしいものです。あんまり休みすぎて悪くなる選手はたくさんいます。
それでも、
見る側にしてみると、強い強い日本人が負けてしまうったのは残念でありながら、昨年末にライト級の覇者が決まるというストーリーが終わった途端、また次なるストーリーをもらえるわけですから、なんとも刺激的ですね。
五味の試合をリングサイドで観戦していた桜井マッハ速人は、この結果の瞬間、目の奥に何かを光からせていたので早々に復帰してくるかもしれません。
ウェルターへ転向した近藤のですが、あまりに見事なKO負けでした。
こうなると、フィル・バローニが今後ポジションあげていってくれないと近藤も浮かばれない感じです。
それと、ハンセンvsアゼレード。
これは本当に凄い試合でした。この日のベストバウトです。結果だけみるとハンセンのKO勝ちですが、アゼレードも十分に実力を見せつけました。アゼレードは五味との試合の時もそうですが、もしかすると「好試合メーカー」なのかもしれませんね。
とりあえずハンセンは、今回五味に勝ったアウレリオとの対決を切望します。
もうひとつ気に留まったのは、第二試合でPRIDE初参戦を果たした石田光洋。
川尻の同門で修斗の環太平洋チャンピオンになったばかりの選手です。
試合はバッチリとフロントチョークで決めたわけですが、動きも敏速でパウンドも力強く、本当に良いものを持っていました。
しかも、そういう実力という部分以外にも非常に印象的です。
「昭和のイイ男」とでもいいましょうか、昨今あれくらい「りりしいマユゲ」の人は見かけません。そして、勝利後のマイクパフォーマンスも凄い。なんか今すぐにでも選挙を戦い抜けそうなくらい盤石の好青年ぶりでした。
実況席で小池栄子がつぶやいた「爽やかだぁ」も笑いました。
格闘技中継ではなかなか聞けないセリフです。
五味が負けるならこんな選手だろうな、と思ってました。相性悪いですね。
シャオリンとかにも勝てないんじゃないでしょうか。最近はスタンド打撃
に拘りすぎてたような気がします。客とも闘っていたんですね。
アゼレードはいい選手です。身体能力高いですし。ハンセンは
強いのか弱いのかわかりませんね…強いんでしょうけど。
桜庭がシウバに初めて負けた時以来の衝撃でした。
(しかも今回は負けることをまったく予想してなかったので余計にショックです)
完全実力主義とは言いながらも、心のどこかで強い日本人の存在を望んでいたのかもしれません。
しかしまったく何も出来なかった・・・。完敗ですね。
復活の日を期待!