ヒョードル圧勝と高田の英語
2006年10月23日
PRIDEの初のアメリカ興行が行われました。
いきなり空気が違いました。
客席がみんな外国人だったりするのは当たり前のことですが、レフリーにも外国人いたり、高田は解説席にいなかったり、シウバとかヒョードルの入場テーマ違っていたり、「ドン・キホーテ」のスポンサーロゴが英語だったり、さらには、今回はルールも、4点ポジからの膝なし、踏みつけなし、レスリングシュースNG、1R5分、等と変更されているので、戦い方も少し違っていたりします。
とにかく変化の予感だらけ。
運営資金も潤沢なようで、セットも煽りビデオも、センスの方向はともかく、フジ契約解除前に近いゴージャス感もありましたし。
さて、松竹梅でいうと、竹程度の試合がいくつかあるわけですが、ざっと感想を残しておきます。
×西島 洋介 vs ○フィル・バローニ 1R アームロック
西島完敗。
ゴング早々、悲しいくらいあっけなくタックルを決められてしまいました。
パンチも一発も使えないままの一本負けです。いや、厳密には西島は「極まってない極まってない」のアピールをしてましたが、あの体勢までもっていたかれ、あれだけ脱出できなかったらレフリーも止めるしかありません。
前回、エヴァンゲリスタ・サイボーグが、打ち合いの打撃合戦に付き合ってくれなかったので、今度こそという気持ちで組まれたこのカードでしたが、やはりあれだけハッキリした弱点をフィル・バローニだって見逃してくれませんでした。
ちょっと厳しくなってきましたね。
頑張ってほしいのですが。
○ダン・ヘンダーソン vs ×ビクトー・ベウフォート 判定
好カードです。
ところが、実力拮抗してしまったか、結果ダンヘンの老獪な判定勝ち。
内容的にもそこまで圧勝ではないのですが、やはりこのあたりがダンヘンの強さとなりますかね。
ビクトーは、ボクシングテク、柔術テク、特にスイープ能力なども申し分なく高いのですが、どうも雑な感じがします。勝ち運もなさそうですし。
×ショーン・オヘア vs ○バタービーン 1R KO
笑うのは、決定済みだった異色カードの「マーク・ハントvsバター・ビーン」が、ハントのピザがとれないで、アメリカに入国不可で欠場という顛末。
代役はショーン・オヘアだったわけですが、結果もいかにも代役たる30秒KO負け。
あんなヘボい空気はなかなかないですね。
○ジョシュ・バーネット vs ×パウエル・ナツラ 2R 足首固め

さらに絞5kgほどり込んだというジョシュですが、やはりGPトーナメントからの連戦からか、コンディションは今ひとつといった様子。
また同時に、ナツラの方も実績どおりの身体能力を発揮できていた感じで、かなりジョシュを圧倒できていたように感じました。
ただ、柔道家の試練の1つ、足関節への対応ができていなかった為、ほとんど逆転されたかのような一本負けとなりました。
ナツラは、もう少し格下で経験を重ねていった方がいいような気がしますね。
○マウリシオ・ショーグン vs ×ケビン・ランデルマン 1R ヒザ十字固め

なんでも、ランデルマンは、肩と膝の手術に加えて、肺も大きな病気をしてしまい、この一年はトレーニングもままならない状態だったそうです。
その影響か、かつての異常なほどの筋肉も少しだけ縮小してましたね。
ところが、そのランデルマンの再起戦の前に立ちはだかるのは、これまた復帰間も無いマウリシオ・ショーグン。
なかなかの好勝負も期待できたのですが、終わってみると、かなりの実力差でショーグンがウィナーとなっていました。
ほとんどランデルマンのどう猛さを出させる前に片づけてしまった感じです。
落ち着いてサブミッションで仕留めるあたり、まだまだ底が知れません。
ショーグンvsミルコなんてのも見たくなってきました。
○エメリヤーエンコ・ヒョードルvs ×マーク・コールマン 2R 腕十字固め

入場前の煽りビデオは苦笑いさせられました。
超英雄風です。コールマン。
2人の娘との家族大切系映像とトレーニング、そして過去の試合と今試合にかける意気込みインタビューなどをクロスオーバーさせながら、「かっこいいアメリカのオヤジ」みたいな感じになっています。
対するヒョードルの方は、冷ややかな瞳、激しくパウンドする姿、ソビエトの国旗…と、
思いっきりヒール状態。
ロッキー4かよ!
試合は、なんか以前戦った時と似たような感じかもしれません。
タックルでしがみついてくるコールマンに、ヒョードルは持ち前の腰の強さでスタンドを維持し、パコンパコンと的確なパンチを打ち込んでいきます。2ラウンド、ようやくコールマンの執念が実り、グランドへなったかと思うと、下から1アクションで腕ひしぎを決められ、タップアウト。
10ヶ月のブランクなど全く感じさせない、ほとんど完璧な試合運びでヒョードルの勝利となりましたが、試合後まず画面に映るのはやっぱりコールマン。
なんと、娘2人までリングインし、抱きついて泣くのです。
ボコボコになったお父さんを見てわんわん泣く声もしっかりとマイクは拾ってくれます。
これヒドイ。
しまいには、勝ったヒョードルのところへ行くのです。
あのヒョードルもさすがに微妙な顔になっていました。
さて、本来ならば、今回のラスベガス大会はマイク・タイソンの登場と、なんらかの発表があると目算されていたのですが、結局はお得のドタキャンで登場しませんでした。一応は、マカオからの中継で年末の男祭りの参戦計画が進められているそうですが、k-1だって必死こいて実らなかったタイソン参戦ですから、PRIDEもまだまだ簡単にはいかないでしょうね。
それより、気になるのは、来年の2月に再びアメリカで開催されることが決まったらしく、その興行名も「PRIDE.32」であると発表されています。なんかアメリカ開催が多くなってくると、資金的には安心できるのかもしれませんが、ルール面などが整頓つかなくなってくるような気がします。
日本が合わせるしかないでしょうから、ますますHERO'Sとどう違うんだよ状態になっていくかもしれませんね。
さて、実は今回のアメリカ大会で、一番の衝撃をくれたのは高田統括本部長その人でした。
休憩明けに登場して、まさに日本でやっているあのままを英語に置き換えてしゃべってしまうのです。
分かりやすくいうと、「間」。
単語単語の間を物凄く空けている感じ。
その単語も、これ以上ないってくらいの超カタカナ。
「アイアム(ちょっと溜めて)ハッピー」
絶対に有田がモノマネしますね。あれは。
ヒョードルはどうしようもない強さですねぇ。
次はジョシュって話も聞きましたが、ボクはハントを見てみたいです。
男祭りをきっかけに、テレ朝あたりがやらないですかね。放送。
ヒョードルのオッズは1,1倍程度だったそうですね。
もし日本だったら1,0倍だったかもしれないほどの実力差。
せめて会場だけでも熱くしようという過剰な煽りビデオにも納得です。
久しぶりの格闘技ネタですね。